パパとママヘ,そして子どもたちへ
離婚を考えるBOOK BOOK
『バツイチの子どもたち』TBSラジオ他編 明日香書店
子どもたちが親の離婚の中でどんなに傷つき,それでいながらどんなにけなげにそれを乗り越えて生きているか。読み進みながらいとおしさに胸が熱くなります。
「私を捨てた母を恨んだ。恨んで恨んで,みにくくなっていく自分がもっとイヤだった」と言う少女。離婚がやむをえないとしたら,親はせめて離婚後の生き方によって,子どもに新しい希望を与えてやってほしい。そう,願わずにはいられません。
子どもがいて離婚する親の必読の書です。
『パパとママの離婚』ガードナー 社会思想社
これは子どものために書かれた離婚の本です。親の不仲の原因が自分にあるのではないかと罪悪感をいだいて傷ついている子どもの心を癒すために。そして,子どもが親を不完全な人間のひとりとして受け入れ,結婚も全てが不幸なのではないことを理解し,親の離婚を乗り越えていくために。
『ウホッホ探検隊』干刈あがた 福武書店
夫婦間に,子どもに対する激しい教育観の対立があると,離婚後子どもを引き取った親が,別れた相手に子どもを会わせたくないと言い張ることがあります。
でも,人間には予期せぬ死ということもあるのです。自分の離婚体験を文学作品に結晶させてつぎつぎと世に出していた著者は,別れて暮らす父と子の面接交渉をこの本の中で描いた後,死に急ぐように早逝してしまいました。
もし,母親が父親を嫌って父子の関係を断ち切らせていたら……そんなことを考えさせてくれる作品です。
この本は,映画にもビデオにもなりました。
☆文学・児童文学が描く離婚のなかの子どものこころ
『お引越し』 ひこ・田中 福武書店
『家族』 吉田とし 理論社
『少女の器』 灰谷健次郎 新潮社
『ふたりのロッテ』 ケストナー 岩波書店
『テオの家出』 ケストナー 文研出版
☆親の離婚を子どもが乗り越えるために
『ひとり親と子どもたちヘ-母子・父子家庭のあり方』 ガートナー 北大路書房
『親の離婚-ひきさかれた子どもたちへのガイド』 リチャーズ&ウィリス ブレーン出版
『子どもが書いた離婚の本』 ローフス編 コンパニオン出版
☆離婚を体験する子どものところを理解するために
『愛しあっていたのに,なぜ?-親が離婚した子どもの声』 クレメンツ 偕成社
『ママ笑ってごらん-子どものための離婚プログラム』 円 より子 弘文堂
『〈離婚の子ども〉レポー卜』 円 より子 フジタ
『円テーブルの家族-子どもが求める親の愛は』 円 より子 PHP
☆子どものいる夫婦の離婚について考えるために
『子どものための離婚講座』 離婚制度研究会編 有斐閣
『離婚と子ども』 ゴールドスタイン&ソルニッ卜 晶文社
☆ひとり親家庭が離婚後を生き抜くために
『ひとり親家庭のしおり-平成6年度』 東京都福祉局子ども家庭部育成課
『How to生活保護-暮らしに困ったときの生活保護のすすめ』 東京ソーシャルワーク編現代書館
これらの図書やビデオはFPICに備えてあります。おいでくだされば,ご覧になれます。