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RC2, RC4) RC5

1991年よりRiventによって開発されている秘密鍵暗号方式

アルゴリズムは公開されていないが、暗号を利用したソフトNetscapeなどの製品を解析することより、実際には知られている

基本的には平文をあるルールでかき回す作業を何回か繰り返すことで暗号化している 鍵長やかき回す回数などは外部より指定することが可能で、これらに大きい値を与えることで暗号の強度を高めることが可能になっている、何度か破壊方法が開発され、バージョンアッフを繰り返して、現在はRC5が最新のバージョンになっている,

RSA社が開発に深く関わっていることもあり、実際のところブラウザなどの一般的なアフリケーションでは最丈)よく使われていると言える。

RSA

公開鍵暗号方式の代表的な規格で1978年にRivent,Shamir,Adlemenによって開発された

特定の2つの大きな素数を考え、これらの積より生成される3つの数を鍵(1つを秘密鍵、2つを公開鍵)として利用して暗号化している.

大きい素数2つの積は因数分解するのが困難であることが暗号の安全性のベースになっている。このため、鍵の長さは因数分解のアルゴリズムの発展や機械の進歩により、時代によってより長い物が必要とされている 現在では1024bit程度の鍵長が必要とされている 現在はもっとも一般的に使われている公開鍵暗を方式であり、安全性1)確保されているが、そのためには長い鍵が必要で、よって暗号・複号の速度が遅いことが欠点である

エルガマル暗号

公開鍵暗号方式で1982年にElGamalによって開発された

離散対数問題(ある値Aをx乗じた数をある素数Bで割った余りCから、xを求めること)を利用して鍵を生成しており、それを利用して暗号化している

この問題を解くのは非常に困難であるということが暗号の安全性のベースになっている なお公開鍵は上述のA,8,Cであり、秘密鍵は上述のxである

RSAと同様に離散対数問題に関するアルゴリズムの発展や機械の進歩により、安全性が確保されるのに必要な鍵長は時代により増えている 現在は8が1024bitになる(ような鍵長が必要とされている

楕円暗号(Elliptic Curve Cryptography,ECC)

公開鍵暗号方式のうち現在注目され,ている規格で、1985年にKohlitzおよびMillerによりそれぞれ発見された

有限体上の精円曲線の離散対数問題を解くことが困難であることをベースに、暗号鍵の構成および暗号化・複号化が行われる

利用する楕円曲線などを十分に吟味した環境下では、鍵長が100〜200bit程度で十分な安全

 

 

 

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