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-対応するサーバを配備した1′AN 200式

 

庁内LANはローマ市庁舎のほぼ全体に整備が予定されており、マルチプロトコル・ルータを介してATMネットワークと接続する予定である。

ローマ市が情報通信ネットワークで現在用いているプロトコルには、フレームリレー、X25、SNA(OSIスタックのレベル4からレベル7まで)、TCP/1P(1997年10月に利用が予定されている段階)がある。計画では、これら既存のネットワークとの相互接続したATMネットワークによる広域網の統合化を図るものである。

(2)ローマ市のATMネットワーク

ATMネットワークの構築は、光ファイバー網でローマ市のすべての公共施設を接続し、高速での情報交換と音声データを扱うことができるようにしたマルチメディア通信を実現する計画によるものであり、ローマ市の情報スーパーハィワニィの中核と考えている。現在のメイン・ネットワークに替えて構築するものであるが、ATMネットワークはあくまでも行政機関が利用するものであり、住民との接続は計画されていない。また、ATMネットワークの管理運用はローマ市情報センターが行うことになっている。

ローマ市の個々の職員が電子メールを利用することができるように、庁内LANの整備と併せて、パソコンの一人1台環境を整備する予定である。構築されるLANは1998年1月に運用を開始する予定であり、the internetにシームレスに接続することができるようにする計画である。この時点で、2,000台から2,500台のパソコンがLANに接続され、3,000人の市職員が電子メールを利用できるようにすることになっている。

ローマ市のATMネットワーク構築の目的は次のとおりである。

?@データ通信と音声電気通信のため、現在のネットワークを合理化し統合するものでなければならない。

?Aマルチメディア統合ネットワークでなければならない。

?B中央集中方式で管理されなければならない。

?C送信リソースを最大限に利用しなければならない。

?Dルータを介して庁内LANとの接続が可能でなければならない。

?E市の各拠点と他の民間のネットワーク及びATMマルチクライアント・ネットワークとの相互接続が可能でなければならない。

次に、ローマ市のATMネットワークのトポロジーを図に示す。

 

 

 

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