員、生徒)であったため、コンピュータを利用した経験者が多かった。
また、大都市ではないために情報インフラの整備が容易であった。
(2)技術よりも教育
過去3年間に起こった問題は、技術的な方法よりも、次のくような教育により解決することができた。
?@市や町の役人に対しては、サービスの提供コストを押さえながらも、市民により良いサービスを提供するためのネットワークの使い方を教育すること。
?A消費者に対しては、家庭でネットワーク接続をすることの価値及び接続(世界に対して)がいかに家族や友人又はコミュニティの人々との相互交流に役立つかを教育すること。
?B公立学校の教師や管理者に対しては、教室でネットワーク接続ができることの価値を教育すること。
?Cビジネスマンに対しては、ネットワークがいかに既存の顧客の役立ち、又新規顧客を見つけるのに役立つかを教育すること。
(3)特殊電話線(specialized phone line)によるネットワークへの接続
ブラックスバーグ市では、ベルアトランティック社がプロジェクトの開始直後に、低価格による“TIライン”の提供を始めた。 “TIライン”とは、150万ビット/秒(通常のモデムの約1,000倍)の送信能力のある特殊電話線のことである。例えば、 “TIライン”がビル内に設置されると、ビル内のコンピュータがモデムを使用してネットワークに接続するよりも、100倍程速くネットワークを利用できる.
4 BEVの目的と展開
BEVプロジェクトの目的は、コンピュータネットワークを利用して住民の生活の質を向上させることである。
しかし、市が住民にBEVの利用を努めているにもかかわらず、ネットワーク(コンピュータ)の利用を拒否する住民も存在する。
利用を拒否する理由の一つにセキュリティの問題があるが、これを解決するには行政機関が最初に手本を示し信頼性をアピールすることが必要であると考えている。
この考え方をもとに、市はネットワークを利用した「氷道料金の支払い」をサービスしている。このサービスは、BEVを通じて水道料金の引き落としをするものであるが、個人のクレジットカード番号等のセキュリティは十分に確保されている。
今後も、個人情報(クレジットカード番号等)の保護等セキュリティ問題については、市が行政サービスをネットワーク上に提供することにより解決することにしており、これに伴いネットワークシステムを拡充する計画である。
(参考資料)
・Community Notwork Briefing Book
・Blacksbllrg Electronic Village (http://www.bev.net/)