印刷されずにネットワークに流通したメッセージ(あえて文書とは区別)の位置付けについて規定されることが望まれている。
いうまでもなく、このイントラネットの整備こそが組織内部での行政事務の効率化と住民サービスの向上に直結するものであり、住民向けのインターネットへの情報提供はその運用結果の内容を外に向けることにほかならない。
?B個別業務処理ネットワーク(第1層)
インターネット、イントラネット整備以前から構築されていた各部署が固有の業務を処理するために様築したプライベートなネットワークである。汎用機やオフコンを使用したメーカ独自のプロトコルを使用したものから、TCPAPを使用したサーバクライアント形式のシステムまでさまざまである。ただ、それぞれのシステムのネットワークは自己完結することを前提としており、原則クライアント端末を共有することもしない。TCPAPを使用していてもIPアドレスを全市役所組織で調整することもない。 この層に属するシステムは、情報システム部門のゆるやかな指導のもとに各部署と業者が構築運営していたネットワークである。
このように個別業務を独自のプロトコルで自己完結して構築することのメリットは、セキュリティ管理のコストや手法が単純であり、専用線を前提として外部から侵入・盗聴されにくいネットワークを構築できることを前提としていた″よにある。また、具体的な業務が存在し処理システムを構築することが明確に目的とできるため財務部署への導入効果が説明しやすく予算措置がされやすい。
デメリットとしては、クライアント端末をはじめとするハードウェア資源を共有できない、部署間で共有すべき情報資源も共有しにくい、ユーザ認証等各アプリケーションで重複してプログラム作成するなどの無駄が生じている。イントラネットが整備されつつある現状においては、個別のTCPttPでのサーバクライアントシステムをイントラネットに接続しようとしても、IPアドレスが業者が適当につけたグローバルアドレスであったりするため市内の各所に分散してしまった多数の端末のアドレスを調整するための手間がかかったりしている。
4 ネットワーク管理
(1)セキュリティ管理体制と管理対象資源
神戸市役所ネットワークの運用管理については、復興総括局情報企画部が所管しており以下の項目を管理している。
?@物理(MAC)アドレス
大別して二つの方法でIPアドレスを物理アドレスにバインドさせて運用している。ひとつは静的固定的にアドレスを付与する場合であり、これはネットワーク制御機器およびサーバに対して行われている。
他方、個々のクライアント機器へのIPアドレス割り付けについては、クライアントからの要求時に源がONになった時点)に部局単位で予め予約されているアドレス範囲の中から動的に割り付けられる。クライアント単位のネットワークインターフェースカード(NIC)に生産時焼きつけられ個別識別できるデバイスごとに事前にネットワークに登録することを行っており、未知の物理アドレスが検出された場合には有