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して調和するよう調整されている。

?@インターネット接続(第3層)

2点でのインターネットへの対外接続点を有している。ひとつは、市立の大学群(4年制大学2、高等専門学校1)を通じた文部省学術ネットワークへの出入口であり、もうひとつは民間のインターネットサービスプロバイダ(ISP)への接続である。このふたつの接続はその相手先のネットワーク運用ポリシーに従い、神戸市役所組織全体として目的別に使い分けがされている。

学術ネットワークへは大学の学内LANおよび大学図書館、教育委員会所轄の市立中央図書館が研究支援のため接続されている。高等学校以下の学校園については、加入が現在のところ例外を除いて認められていないため、直接接続されていない。

民間のISPについては、運用のポリシーが限定されていないため、学術研究関係組織を除く全てのパケットが経路制御されて流れるように設定されている。

インターネットプロトコル的にネットワーク管理部署が承認したこの2点のみで対外接続するように組織内部に通達がなされており、各部署が独自にインターネットに接続することを禁じている。比較的早期にこの合意が行われたため、部署別に先発して接続されることがなく、事後のネットワーク整理の手間は幸いにして生じていない。

インターネットに接続されるネットワークセグメント上に、神戸市公式のWebサーバ、Mailサーバ、Newsサーバ、ftpサーバ、イントラネットからの外部アクセスを可能にする代表のproxyサーバ、DNSサーバ等が配置されている。完全ではないが、最小限のサーバに関しては物理的に2重化し、数10km分離して配置している。

平成10年1月現在、対外的には神戸市役所ホームページと市長宛のアドレスを含むメールが開放されている。ホームページについては他の行政機関向けではなく市民向けの広報物としての役害|が主たるものである。メールについてはSMTPによるインターネットメールであるため他行政機関を含めてどこへでも送付でき、かつ受信することもできるが正式な文書交換の位置には達していない。組織内で約200名が管理者の許可を得て平成9年秋よりメールの運用を開始しているが、個人単位のメールアドレスの外部への公開については職員個々人の扱いにまかせているのが実態で、例えば名刺に所属部署の電話番号・FAX番号と共にE‐mallアドレスを印刷しているケースは未だ多くないと思われる。

?Aイントラネット(第2層)

外部向けのインターネット接続サービスを開始してから、インターネットと同じプロトコルやアプリケーションで組織内部向けにもサービスを開始した。現在のところは電子メールとWWWに限定されているが、イントラネット側でのWebコンテンツとインターネット側へのコンテンツの連動などを試行している。

また、例としてもともと個別の業務システムとして構築された「水防情報システムJで収集生成される市城内の降雨状況や河川の水位情報、局地天気予報などをイントラコンテンツとして全部局で共有できるようにしている。今後は、このような既存のシステムの吸収と、最初からイントラネットのアプリケーションとして動作する業務処理システムを標準的に設計・構築することが目標である。

イントラネット内においてプリンタより印刷されたものは文書として認識されても

 

 

 

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