この情報分類は、情報の持つ特性・側面をあらわしているため、これを情報属性として捉える。
これらの情報属性の定義を次に補足しておく。
(1)大量性
統計データや、図面のように情報の量が多いもの。一口争点において大量(件数が多い)に発生する給与実態調査のような統計データや、建築図面のように、件数は少ないがデジタル化した場合のデータ量が多いと思われるもの。
(2)機密性
文書の中には、個人情報、秘密情報を含む機密性の高い文書がある。行政文書の中には、個人情報を含んだ恩給等の申請文書、個人情報を含んだ表彰推薦文書、公務員の派遣・出向に絡む人事関係文書、建設関係の単価表等の機密性の高い文書がある。現在、これらの文書の交換には親展扱いの郵便や書留、担当者間での手渡しなど、他人の目に触れないような手立てを講じている。
(3)迅速性
速く相手に伝える、もしくは速く相手から入手する情報のこと。交換することを前提とした情報が持つ属性であり、手段としてはFAX、速達郵便が利用されている。
(4)公認性
公印の持つ意味(決裁と身分証明)を情報属性として捉えた場合、適正な文書手続きを経て公印の押された行政文書(決裁後文書)と、文書手続きの途中で