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4-7 システム導入効果と今後の課題

 

現在、稼働中のシステムは、各項目の操作が共通しており、わかりやすく簡素化された、使いやすいものになっています。特に煩雑な現場でのハンディターミナルによる入力を心配していましたが、タッチパネルによる操作性が非常に優れており、現場業務の効率化に大きく貢献しています。

さらに、日常業務に必要な帳票が、正確かつ迅速に作成され、事務処理の簡素化,省力化に大いに役立っています。また、各種検索機能により、生産者サイドへフィードバックするためのデータの集計、関係機関からの情報提供依頼への対応、調査研究への応用が容易になり、非定型的な報告書・集計資料の作成にも柔軟に対応できるようになりました。

また、システムをパソコンによるクライアント/サーバ方式で構築したため、比較的低価格で導入することができました。

今後、生産者がより健康な獣畜を生産できるようにデータのフィードバックを積極的に行うと共に、さらに衛生的で安全な食肉を消費者に提供できるよう、このシステムを大いに活用していくことが最も重要な課題です。

現在、食肉衛生検査のあり方が、疾病の排除を中心としたものから、残留有害物質の排除、さらに食肉への病原微生物による二次汚染防止へと急激に変貌しています。一方、畜産業界のニーズも多様化してきています。このような中で、このシステムに改善・改良を加え、より充実したシステムを構築したいと考えています。

また、昨今の地方公共団体の行政改革に伴う高度情報化推進に対し、当検査所としても、今後、ネットワークを利用した最新情報収集及び情報交換に、積極的に参加したいと思っています。現在、厚生省が、全国の食肉衛生検査所間のネットワークの推進及び保健衛生情報ネットワークへの参加を呼びかけているところであり、当検査所としても、その参加について検討しているところです。

 

 

 

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