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?@調査内容の分析結果をその場で表示・説明

?Aシミュレーションにより、顧客と契約内容・条件で合意形成

?B具体的な計算結果を踏まえ、契約を最終的に締結

?C見積書や契約書などの印刷

 

地方公共団体における活用方法も同様に、住民宅あるいは戸外の現場に出向く前に、必要なデータをあらかじめ庁内システムより携帯情報端末にダウンロードしておき、訪問先では、調査結果を入力と計算や結果の分析を行ない、結果を踏まえて通知・指導する。さらに、必要に応じて、その結果を携帯型プリンターで印刷し、メモまたは最終書類として手渡すことができる。収集データは、帰庁後、携帯情報端末から庁内システムへ転送するか、現場から携帯通信機器で直接庁内システムへ接続して送信する。

?@食品衛生施設などの調査における過去データとの比較に基づく指導

?A市民税などの滞納者に対する過去データ・計算根拠に基づく説明・徴収

?B施設などの建設現場における工事進捗状況の分析・スケジュール調整

?C危険物施設などの調査における結果分析に基づく指導

 

2-3 定型的調査・点検型

 

調査項目や点検項目があらかじめ決まっており、質問に対する回答や調査結果も、用意された選択肢の中から選定して入力する利用形態である。

入力方法は、主にペン入力あるいはタッチパネル方式であるが、用途に応じて、その他の方法も使い分けられている。自由記述がある場合は、ペンによる手書き文字入力や、キーボード入力も併用できる。

通常、収集データを集計・分析するため、1日に1回あるいは数回に分けて、調査・点検結果を情報システムへ取り込む。このデータ転送には、屋外では、公衆電話や携帯通信機器による方法、あるいは帰社後に直接情報システムへ接続したり、フロッピーを介在させてコピーする方法などがあり、調査内容や情報システム環境、通信コストなどを踏まえて転送方法を選択する。

なお、定型的調査・点検型の利用イメージは、計算・分析型とほぼ同様であり、また、民間企業における利用例には次のものがある。

?@街頭アンケート・各種統計調査

?A工事終了時の仕上げ点検・工程管理における点検調査

?B設備の定期点検・メンテナンス結果の点検

 

 

 

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