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第2節 行政業務への携帯情報ツールの適用

 

前節では、各業界ごとに携帯情報ツールの利用形態を取り上げたが、その一方で、業界の枠を超えて類似した使い方をしているケースが見受けられる。

例えば、営業関係に着目すると、訪問先で携帯情報端末を使って、商品情報やサービス内容をしたり、見積りや契約書の作成などを行っている。さらに、オフィス内や移動中では、顧客情報の管理を行ったり営業報告書の作成をするなど、比較的共通した使われ方になっている。

また、調査会社における調査集計は、建設業界の点検業務とほぼ同様に、あらかじめ決められたチェック項目に従って回答を入力しており、類似した使い方をしていることがわかる。さらに、メンテナンス業界や運輸業界のように、GPSを併用し、リアルタイムな位置確認機能を組み合わせて利用する方法も、類似したケースである。

前節で用いた2つの軸をベースに、作業の性質から見た携帯情報ツールの利用形態を分析すると、情報提供型/計算・分析型/定型的調査・点検型/位置情報利用型という、大きく4つのパターンとして見ることができる。

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