2-3 建設業界
建設業界では、特に現場における各種管理業務(見積り積算、仕上げ検査、建築用資材管理等)にモバイルツールが活用されている。簡単な工事の場合、営業部員が顧客と応対しながら、携帯情報端末で見積積算を行い、携帯プリンターで見積書を作成している。また、工事仕上げ時や各管理工程において、携帯情報端末に入力された調査項目、設計図面などを基に検査を実施している。
建築用資材管理の分野では、資材場重管理システムが挙げられる。ここでは、高層ビルの各階に運び込まれるべき資材を揚重エレベータに載せるごとに、操作員がエレベータ内に設置された屋外用パソコンに、バーコードリーダーを用いて入力し、一日の作業が終わったところで、現場事務所のコンピュータにまとめて作業結果を送信している。資材ごとの所在が把握できることで、工事工程管理の有力な情報源ともなっている。