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1-1 携帯性

 

小型・軽量という点で携帯性が最も優れているのはPDAであり、次いでペンパソコン/ノートパソコンの順である。ペンパソコン/ノートパソコンとも小型・軽量化を追求した機種が発売されているが、現在のところPDAなどの携帯情報端末に比較すると携帯性は劣る。

しかし、ペンパソコンとPDAとの差は、かなり縮小しているのが実情である。

PDA/ノートパソコンには多様な機種がある。そのなかで、PDAは独自OS搭載PDAとWindowsCE搭載PDAの二つに大きく分類でき、独自OS搭載PDAのほうが携帯性はより優れている。一方、ノートパソコンはミニノート/サブノート/高機能ノートの三つに分類することができ、携帯性に優れるのも同様の順になる。

 

1-2 画面の大きさと表示

 

当然のことながら、携帯情報端末のサイズにより画面の大きさは制約を受け、画面が大きく見やすい面を重視すれば、ノートパソコンやペンパソコンが優位である。これらのなかで、特に高機能ノートは大画面を採用しており、室内環境の下では最もディスプレイが見やすい携帯情報端末である。高機能ノートに続いて、サブノート・ミニノート・ペンパソコンの順に画面が大きい。PDAは小型軽量を追求したデザィンからして、画面の大きさに関しては他の携帯情報端末に比べ不利である。 しかし、屋外環境の下では、画面の見やすさは天候により左右され、画面の大きさだけでは評価できない点に留意する必要がある。

画面のカラー表示は、ノートパソコンやペンパソコンのほとんどの機種で採用されている。一方、PDAでカラー表示画面を採用しているのは、一部の上位機種であり、特にWindowsCE搭載PDAは、モノクロ画面のみの表示にとどまっている現状にある。一般的には、カラー表示のほうが見やすい。しかし、屋外環境下で利用する場合、画面表示の見やすさは太陽光線に影響され、強い日差しの下では、モノクロ表示の方がカラー表示より可視性が高くなることに留意する必要がある。

携帯情報端末で採用されている液晶画面に関しては、TFT/DSTN方式の2種類があり、TFTが今後の主流になりつつある。TFTは画面の明るさや視野角の広さで、DSTNに比較して優れている。価格面では、TFTの方がDSTNより高価であるが、最近ではこの価格差も縮小されてきている。なお、TFT方式は、ノートパソコン/ペンパソコンのほとんどの機種で選択することが可能であり、PDAの一部の機種にも採用されている。

 

 

 

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