で、約1700万人の方々が海外旅行に出られました。ただ、ことしになりまして、消費税率のアップであるとか特別減税の廃止、それから長期化している不況というようなことによって個人消費に陰りが見られてきています。そうはいっても、海外旅行需要というか、そのマインドの部分、外国へ旅行に行きたいんだという部分はまだ十分にあるだろうというふうに私どもは思っておりますが、しかし、9月、10月の日本人の出国者数というのは3年3ヵ月ぶりに前年割れを記録しまして、大変な危機感を今感じているというのが現状です。
対しまして、訪日来客数、日本に来られるお客様はどうなんだという部分なんですが、昨年383万人で、これは史上最高を記録いたしました。円安なんかの影響ということもあると思うんですが、ことしに入りましてからも20ヵ月連続で各月の過去最高記録というのを更新しております。ただ、総人口の約1割以上の方が海外へ訪れる日本。383万人の方が入ってくるというあたりを見ますと、やはりアウトバウンドということに関しての観光大国ということが言えるだろうと思います。
海外旅行市場の傾向としましては、マーケット規模を支えておりますのは20代の女性。この方々が約290万人で最大のシェアを誇っています。次が40代男性の215万人。続きまして30代男性の190万人と続いています。
こういったシェアに支えられている旅行なんですが、平均の旅行回数というのは1.6回。もう1人1回以上は行かれているということですね。それと、これまでの経験回数ということでは、初めて行かれるという方は10.5%。つまり、リピーターが90%近くになっているということになります。
こうした背景の中で、最近、お客様の楽しみ方というのが少し昔と変わってきたなという感じがしています。私の方で考えますカジュアル型と特殊目的型とでもいいましょうか。カジュアル型といいますと、気楽にのんびりとゆっくりと、現地へ行って何もしないで楽しむという形。それから特殊目的型ということでは、それぞれ目的を持って、例えば芸術探究であるとかガーデニング、それからハイキング、トレッキングみたいなことをしに行くんだというような形ですね。その中で再度、歴史、文化に対する目的化というのが非常に進んでいます。その土地土地の特徴に興味を持って行かれるという層が、特に中高年の方を中心になのですが、ふえてきております。
その中で東南アジアとの交流ということで考えますと、私どもの調査によりますと、東南アジアに行かれた方に観光交流の目的は何でしょうかということをお尋ねしますと、 1位が自然風景観光。2番目にショッピングが来まして、3位が歴史、文化観光。以下、のんびり休息をするとか食べ歩きをするというふうに続いていくんですけれども、東南アジアと一言で申しましてもたくさんの国があります。ただ、関西にとってどちらも地理的に近くにありますし、値段的にも比較的安価で行けるということ、それから先ほどのお客様の目的ということをあわせて考えますと、東南アジアとの交流ということでの課題として4つの点で整理をしたいと思います。
まず1つは、リゾート地としてどうだというあたり。先ほどプレゼンテーションの中でもいろんなことが出てきておりましたけれども、ハワイやグアムに対してどう対抗するのかということをいきなり考えるというふうになりますと難しいですけれども、逆にハワイやグアムというのはたくさんの方が行かれているので、現地の人の生活のにおいみたいなものはもう感じられなくなってきているんですね。いわゆる旅行者は旅行者の世界だけで、そこへ行って帰ってくる。例えばハワイの場合、年間の観光客