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客●ワヤンさんに、楽器について説明していただければと思うんですけれど。いくつか持ってらっしゃっているのを。

ワヤン●ジャワのバリと呼ばれているものなんですけれど、ジャワのやり方で弾くこともできますし、違うやり方でもできます。人によりますと、ジャワとバリとで音楽の形が違って、そのダイナミックさがあるのと、メロディックなものがあります。バリの人がどんな風にドラムを弾くか、お聞かせしましょう。(実演)今のが伝統的なものだったんですけれども、アムステルダムでアフリカのドラムを見つけましたので、これでバリ風のテクニックでやってみましょう。(実演)伝統的な技術を持っていれば、コンテンポラリーの世界に入るのは誰でもできるでしょう。

 

●竹屋 啓子 Keiko Takeya

東京都生まれ。1975年から1年間、マーサ・グラハム・カンパニーにメンバーとして参加。帰国後、モダンダンス界を代表するダンサーの一人として活躍。芸術選奨を始め数々の受賞歴をもつ。83年、竹屋啓子コンテンポラリー・ダンス・カンパニーを設立。国内外で活発な活動を行っている。

●近藤 等則 Toshinori Kondo

愛媛県生まれ。京都大学卒業後、演奏活動開始。世界各地での演奏活動のかたわら、世界のミュージシャンを集めてのフェスティバル「TOKYO MEETING」をはじめ様々なイベントもプロデュース。現在、アムステルダムを拠点に、「地球を吹く」シリーズなどのワールドワイドな活動を行っている。

●五井 輝 Teru Goi

北海道生まれ。1966年より10年間の舞踊団での活動を経て、舞人・五井輝を名乗り、舞踏家として活動。故郷の苛烈な自然と歴史の記憶を自己の鮮明な身体論として再組織し、精力的に創作活動を展開。舞踏界の確固たる存在となっている。近年舞踏ワークショップの活動にも積極的に取り組んでいる。

●イ・ワヤン・サドラ I Wayan Sadra

バリ島生まれ。1972年音楽芸術高等学校卒業後、ジャカルタにて音楽活動を開始。インドネシアの最も革新的アーティストの一人。86年にはスラカルタのSTSI(ナショナル・カレッジ・オブ・アーツ)の教授となり、作曲や批評の教鞭をとるかたわら、世界各地のプロジェクト、コラボレーションに参加。「ニューホライズン賞」(USA)受賞。

●ナラボン・チャラスリー Nanphong Charassri

バンコクのチュラロンコン大学建築学科卒業後、1981年、ヨーロッパにわたり、デビッド・ゴードン等の振付家とともに、おもにポスト・モダンの分野で活躍。89年より活動の拠点をバンコクに移し、TAM (Thai Art Movement)を設立。ダンサー、俳優、音楽家等と現代タイを代表する積極的な舞台創造を展開している。現在、チュラロンコン大学舞踊科教授。

 

 

 

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