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参加者の反応は好評で、特に日本側の率直な姿勢が参加者同士がフランクな関係を築く雰囲気を作ったことが評価された。今まで海外から見た日本人観というと「はっきり物を言わない」という印象が強かったため、この点が特に驚かれたのかもしれない。実際、日本と海外の関係者の間だけでなく、海外の関係者同士でも新たなプロジェクトの計画が話し合われたようである。今まで会ったことがなかった、オーストラリアとカナダの演劇関係者が出会い、イギリスとインドネシア、オーストラリアのダンス関係者が共同プロジェクトを考えるというのは、望外の成果だった。

 

今後もこのプロジェクトはぜひ継続していきたいと思っている。最後に参加者の一人であるケベックのマルセル・デュゲイさんの礼状から、美しい一節を引用したいと思う。「TIFのみなさんは、自分たちが実施したこのプロジェクトが生んだ結果をすべて見ることは出来ないでしよう。水に投げられた小石が波紋を生み、その波紋が見知らぬ岸辺へたどり着くように、今回の成果は限りなく広がって行くのです。」

 

開催概要(IVW)

 

◆開催日時:1997年10月20日(月)〜24日(金)

◆主催:国際交流基金

東京国際舞台芸術フェスティバル実行委員会

◆主な会場:世田谷パブリックシアター、国際交流基金

◆参加者:海外からフェスティバル、劇場のディレクター、プロデューサーなど16名。(下記名簿を参照)日本からは、30代、40代舞台関係者。

 

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