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15〜49歳女子人口に対する0〜4歳人口比率、この5年間の対比、転出入差が町村ごとに異なることもあって、2025年に至れば、町村ごとのバラツキはかなり激しいものになるが、2010年、2025年の予測のいずれもかなりきびしいものがある。

 

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国土庁計画・調整局の平成8年度調査によれば、「過去10年間で消えた集落」が1.5%、「今後10年間で消える可能性がある集落」が0.8%、「今後10年間でかなり衰退し、その後は消える可能性もある集落」が2.3%であり、集落で、その規模が20戸未満のものは存続があやぶまれることが多いとされている(第4章参照)。

参考資料に掲げられているように、過疎地域市町村の平成9年3月末の1集落平均世帯数は54.6世帯であるが、20世帯未満の集落が15,591(全体の32%)ある。また、市役所、役場までの距離がおよそ8?q以上ある集落が13,509(全体の28%)ある。これら縁辺部の小規模集落のかなりの割合のものは、もしも、前掲「市町村の将来人口」に掲げられるような人口動向が現実のものとなったときには、消滅の危険があると言わざるを得ず、その数は、市町村が再編整備の必要のある集落として数えている前掲1,931(全体の約4%)を、かなり上回ることになろう。

 

 

 

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