6. 集落整備の方向
町が平成6年12月に策定した「日之影町過疎地域活性化計画」では、「集落整備」の章を設けて、?@集落から離れた1〜3戸の世帯の移転の検討の必要性、?A集落内の住民個々の生活や考え方の多様化、バイパス沿線集落での非農家の増加などにより、集落での共同作業や伝統行事が困難となる可能性、が指摘されている。そして、その対策として、?@集落から離れた1〜3世帯への連絡取付道路の整備、?A集落内住民相互のコミュニティ意識向上のための公民館活動の啓発・活性化、?BUJIターン者の受入れ、町内居住者の定住化のための山村定住住宅の整備、が挙げられている。具体的な整備計画としては、定住促進団地(木造平屋住宅18戸、住宅用地2ha)の造成が計画されている。
日之影町の集落配置状況を大きく変えるものとして、峡谷にかかる橋の建設がある。
図1に示したように、中心街のすぐ北の日之影川にかかるバイパスの橋である青雲橋(昭和59年完成)、中心街から1?q余り上流の五ケ瀬川峡谷にかかる龍天橋(平成元年完成)は、台地上の集落を結び、またバイパスへのアプローチを容易にした。さらに、それは、西に接する高千穂町との境界に近い五ケ瀬川峡谷にかかる高松橋(仮称)が完成(現在工事中、平成13年完成予定)し、加えて第4の橋(未定)が町の中心街の下流約2?qの五ケ瀬川峡谷にかかることになれば、一層促進されることになるであろう。