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した。つまり、地域内での幼年人口が年を経るごとに縮小しているのである。第2に、10〜14歳および15〜19歳の人口が5年後に大きく減少していることである。この町の中学卒業者の進学率は昭和63年〜平成4年をとっても96〜100%と著しく高いことから、この5年間の減少のほとんどすべてが、高校卒業者の町外への流出なのである。第3は、20〜24歳の階層のグルーが5年後の25〜29歳となった時に増加しているケースが、昭和50年以後続いていることである。その数は決して多くないが、そこにはその年齢階層のUターンを含めた増加が見られる。これと同じことは、平成2年の25〜29歳階層グループが5年後の30〜34歳グループになったときに見られるだけである。つまり、5年間の人口の増加が50年以降は20〜24歳階層で生じ、平成2年にはそれに25〜29歳階層が加わっている。今後、この増加が更に他の階層にも拡がっていくかどうかが注目されよう。

 

 

 

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