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町と延岡市や熊本県との時間距離を著しく短縮した。また役場を中心に6つの県道が放射状に走っている。険しいV字谷の谷底と上部台地を結ぶ町道が密に走り、その延長距離は実に421?qに及んでいる。

また、昭和64年に、第三セクターに運営を移管された高千穂鉄道、(延岡〜高千穂)が峡谷に沿って走り、町域には、6つの駅がある。

 

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人口動向を図-2に示した。人口は昭和35年の15,711から一貫して減少し、60年にはその半数を割り、平成7年にはその38%の5,928へと激減している。とくに近年、昭和60年〜平成2年、および平成2年〜7年の間にもそれぞれ10%前後の高い減少率を示し、減少の勢いは弱まってはいない。昭和57年以降の人口の社会動態・自然動態を見ても、毎年、転出人口が流入人口を上回り、死亡人口が出生人口を昭和62を除くすべての年で上回っている。まさに、社会減・自然減が一貫して続き、人口はかなりの早さで減少している、というのがこの町の現実である。

では、どの年齢層で減少しているのか。図-3は、ある年のある年齢階層の人口が5年経つごとにどう変わっていったかを示すものである。これから3つのことが指摘される。第1は、0〜4歳の人口が昭和35年の1,786から一貫して減少し、10年後の昭和45年にはその半分以下となり、35年後の平成7年には実にその14%の247にまで減少

 

 

 

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