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転出では進学と就職の為の転出がほぼ半数を占める。扶養・結婚の為の転出も若干あり、それ以外の理由による転出もかなりある。転入は、定年退職により帰郷する者がかなりある。学校関係、転勤・扶養・婚姻による転入もそれぞれ若干あり、それ以外の理由の転入もかなりある。

進学関係では、表5の(1)に示したように、大学・短大等の進学のための転出が多い。その他に、同一人物が一時的に転入転出を行ったケースが2つある。ひとつは、五島商校の看護科への入学試験を受けるため母娘で転入し、そして転出したものである。他のひとつは、他町から転入し、他市の高校へ転学していったケースである。これら2つは偶然のケースと言ってよく、恒常的には、地元住民が高卒後に進学の為の転出が見られるのである。

就職の為の移動は、表5の(2)に示したように、高校・短大・専修学校の新規卒業者が転出するケースが大部分を占める。転入は、僅か2つのケースで、いずれも転勤によるものである。就業機会が町内で得られないことが新卒者の流出を招いている実態の一端が窺えよう。

 

 

 

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