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日常の買物は、村内の商店に買物に出かけるということはあまりなく、主に移動販売やコープなどの共同配送を利用する人が多い。移動販売は村内の業者もいるが、新宮市や県北部の三宅町から来る業者もいるという。

集落の会合などのうち、回数が減ったり、やらなくなってしまったものとして庚申講がある。これは2ヶ月に1回だった回数が年に1回に成っている。青年団活動や盆踊り・運動会などは、開かれなくなってしまったという。また、葬儀もかつては班(小字)単位で出していたが、20年位前から集落(大字)単位で行うようになった。

 

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小井には集落で所有している林野があり、20年くらい前までは、交替で月に1度下草刈りをしていたというが、現在は行っていない。また今年の3月まで集落で米の共同購入を行っていたが、希望者も少なく会計の手間がかかるのでやめている。

小井の場合は、集落内に国道168号が通っているので、国道から奥まったところから国道沿いに住居を移すことにそれほど抵抗はないという。しかし、集落を離れてまで、他に住まいを移したいと希望する人が現在どれだけいるかは不明である。

一方、内原集落の小学、内原、奥里には、それぞれ13戸ずつとなっている。このうち、跡継ぎが残っているのは3世帯のみである。

日常の買物は、国道沿いの風屋や平谷などの商店に買物に出かけるという。村でも北の方に位置しているので、病院などで五條に出かけるついでに、買物を済ますこともあるという。

消滅してしまった小字・栗平に住んでいた人のうち、周辺の集落に移転していった人達は、現在も集落の会合などには出席してもらい、つながりが残っているという。集落の会合や氏神のお祭りなどは大字単位で行うが、葬儀は小字単位で行っているという。

 

 

 

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