小井には集落で所有している林野があり、20年くらい前までは、交替で月に1度下草刈りをしていたというが、現在は行っていない。また今年の3月まで集落で米の共同購入を行っていたが、希望者も少なく会計の手間がかかるのでやめている。
小井の場合は、集落内に国道168号が通っているので、国道から奥まったところから国道沿いに住居を移すことにそれほど抵抗はないという。しかし、集落を離れてまで、他に住まいを移したいと希望する人が現在どれだけいるかは不明である。
一方、内原集落の小学、内原、奥里には、それぞれ13戸ずつとなっている。このうち、跡継ぎが残っているのは3世帯のみである。
日常の買物は、国道沿いの風屋や平谷などの商店に買物に出かけるという。村でも北の方に位置しているので、病院などで五條に出かけるついでに、買物を済ますこともあるという。
消滅してしまった小字・栗平に住んでいた人のうち、周辺の集落に移転していった人達は、現在も集落の会合などには出席してもらい、つながりが残っているという。集落の会合や氏神のお祭りなどは大字単位で行うが、葬儀は小字単位で行っているという。