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地形は北部を除いて急しゅんで、周辺は1,000m近い山々に囲まれている。出あいを南北に貫流する阿仁川、打当川に沿って鉄道(秋田内陸鉄道)と国道が走り、これと平行して集落が点在している。気候は内陸形で、森吉山を背負うという山間部だけに降水量は多く、冬季の積雪は平地で約2mに及び、年間平均気温は約10度という積雪寒冷地帯である。

土地条件は、面積の94%が山林・原野で、耕地はわずか1,9%と少なく、段丘状の洪積地帯で形成されている。

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2 歴史、沿革

この地域は、鉱山の盛衰によって政治、経済が大きく左右された町である。阿仁川上流の阿仁が鉱山として発達し、この阿仁川流域全体が阿仁と呼ばれるようになった。延慶2年(1309年)に金山が開発され、その後、銀、銅が次々に発見され、享保年間には産銅日本一を記録している。明治8年から官営鉱山となり、欧米から新式機械の

 

 

 

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