?C 地域区分
地域区分と人口減少率との関係では、人口減少率が高くなるほど、地域区分に占める「山間地集落」(林野率80%以上)の割合が増加することが調査結果から分かった。地勢条件は生活環境に大きな影響を与えることは明白であり、この傾向は今後も続くものと考えられる。
?D 臨海地と非臨海地
全過疎集落に占める「臨海地」の割合は約1割ほどであるが、集落の人口減少は「非臨海地」の集落と比較すると、それほど大きくはないものと考えられる。
以下のグラフからも分かるように、海に近いという地域条件は平野部が多く、山間地が少ないことがこうした結果の裏付けとなる。
?E 市役所・役場までの距離
全過疎集落ベースでの役場までの平均距離は5.9kmという結果であった。人口減少階層区分ごとで見ると、人口減少率の高い地域ほど、役場からの距離が遠くなることがわかる。
?F 今後の人口動向
人口減少率の高い集落ほど、今後もますます人口減少が進行すると想定される。
つまりアンケート回答者は、現在進行している人口減少を止めることは、非常に困難なことと判断していることが分かる。
?G 再編整備の必要のある集落
全国平均では、再編整備の必要ありと回答された集落は4.3%であった。人口減少率区分ごとでみると、ここでもやはり減少の大きな集落ほど、再編整備の必要性に迫られていることが分かる。
ここまで「人口減少集落」の属性をさまざまな視点から見てきたが、結論としていえることは、最近10年間の人口減少率が高い集落ほど、