ウイリアム・テル WILHELM TELL 作者シラーはドイツきっての詩人。スイス民衆が自由と独立を獲得したときのことを書いたので、スイスでも讃えられている。「テル」は十三世紀ごろの伝説上の人物で、すぐれた狩人。そのころ、オーストリアの皇帝の代官ゲスラーが、スイスの中心をおさえつけ、民衆を苦しめていた。自由をとうとぶ心の強いスイス人、わけてもテルは、それを我慢しかねていた。リンゴの的の事件のあったこの演劇を上演して、スイス建国を上演して、スイス建国の昔を忍んでいる。
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