とずいて建物や絵などを描いたものであるが、一般には線や絵を描いた張物や切り出しを含む
■空幕 ドロップの一種、ホリゾントの代りに使う空色の幕
■立ち 立ち稽古の事
■小がえし リハーサルの途中でダメが出た時に、その箇所だけを部分的にリハーサルを繰り返す事
■ぬく 中抜き稽古の事
■抜き稽古 一部分だけリハーサルする事、リハーサルのとき一部出演者が不在でもその者だけ抜かして稽古する事
■がや 群集、数名以上の仕出しの群集
■ちよい 少しの事、ほんの少しだけ現れる役の出演者
■だめ出し 本番、リハーサルなどで演出者が台本の内容とか役者の演技、技術、美術などの意に満たない点を指摘して修正させる事
■きまリセット その芝居できまって使う装置
■尺高 歌舞伎における二重屋体の定式寸法の一種、高さ一尺
■常足 高さ一尺四寸
■中足 高さ二尺一寸
■高足 高さ二尺八寸
■プロセニアムアーチ 額縁、舞台の額縁の事で、これが舞台と客席との区別をする緞帳より前の舞台床面の事を張出し舞台と言う。緞帳を上げた時は本舞台の延長であり、緞帳を降ろした時は独立した舞台となる
■定式物 劇場に常備してある応用のきく寸法に出来ている大道具を指す
■吊り物 吊りパイプから吊り下げる大道具の一般的な呼名
■松羽目 能舞台の模倣で七五三の松を描いた板のこと
■あぶらげ 平台の三角形をさしたもの
■はしりこみ 客には見えないが二重舞台のとき襖や障子などの出入り口、上手下手の見切りの裏にその二重舞台の高さと同じ二重を組みこれを走り込みと呼ぶ
■けこみ 屋体の足を隠したりするために使う張り物
■みこみ 出入り口、窓等に厚みをつける、この厚みが見込み
■地がすり 舞台床に敷きつめる布の事
■上敷 芝居で畳として使用する“うすべり”のことを指す
■暗転幕 黒い幕又は引き幕で舞台転換の時に使用する
■袖幕 舞台の上手下手の奥が客から見えないように隠している幕
■所作台 歌舞伎、能、日本舞踊などで使用する台で舞台間口一杯に敷く台、一般的に台の大きさは三尺×十二尺で高さは四寸、檜材で出来ている
■出道具 幕が開く前に舞台に飾っておく小道具類
■持道具 出演者が舞台に持って出る小道具
■引き抜き 日本舞踊などで舞台上で客の目前で衣装を一変させる仕掛けの事が引き抜き、一般的には後見が手伝う
■顔師 日本舞踊などの化粧係
■床山 かつらを結髪し、役者の頭にかけ外しする人
■合方 幕の開閉、人物の登退場、台詞の興趣を添える。ブリッジ音楽風な物と情景描写するものとがある
■地方 日本舞踊等で踊り手に対して唄や三味線などの音楽演奏者を指す。但しおはやし連中は地方と呼ばない
■三曲 地唄や琴の合奏形式の名称、琴、三弦、尺八の三種類の楽器で演奏する方法
■板付 幕が開いた時その他場面が転換した時最初から舞台に出ている役きまる日本舞踊等で演技や振りのある段階を示すポーズを指す
■箱足 二重を組む時に高さを決める台で縦、横などの置き方によりいろいろの高さの二重が組めるようにした箱の事をいう
■馬 角材で組み立てた足で箱足と同じ様にして使う
■平台 平べったい台で、これをいろいろ組み合わせて高さと広さを表現する。