なとかね。それらのを集めて、それで、先程、鉛筆舐めなめと言いましたけど、エイヤーで引いたのが、このカーブなんですね。ですから、それに、日本語として、英語もオムニマムと書いてありますけれど、最適残響時間という言葉付けたところに、ちょっと悲劇が、多少始まったのですね。
と言いますのは、これ、最適残響時間と、持ってこられますと、我がホールは、容積いくらだと、1万立方米だと、そうすると残響時間というのは、1.7秒。では、1.7秒にしてください、というのが、当然、答えが出てくる訳です。このグラフから。これは、我々も、使い方を間違ってはいけないし、見方を間違ってはいけないといいますのは、先程言いましたように、エイヤーで、引いたものだと、それから、なにせ、コンサートホールといっても、人によって違うでは、ないか。先程の、人によって違うというのは、1万立方米というのは、実は、下のほうでは、1.7秒位ですね、上のほうでは、2.1秒ですね。ですから、人によって1.7秒位が良いという人がいれば、2.1秒が良いという人もいる訳で、それ位幅がある訳ですね。
ですから、それはコンサートホールに限らず、他の所も、全部そうなんですけども、これは、ひとつの目安として、みなくてはいけないという。残響時間というのは、それ位、言葉は悪いですけれど、いい加減と、言ったらおかしいんですけれど。で、これは、また、別のグラフなんですけれど、クラシックホールといいましても、これまた、別の人がエイヤーで書いたグラフですけれど、同じクラシックホールですけれど、演目によって、最適値が異なる。で、クラシックといいましても、やっぱり、オルガンでも、そうですし、コーラスでもそうですし、ここに書いてあるロマンチックシンフォニーというのは大編成によるオーケストラですね、それから、ワーグナーのオペラだとか、古典のシンフォニーとかかによってですね品目が書いてるんですけれど、これも、ある人が、ザッと、提唱しただけですけれど、ここに、残響時間が書いてあります。で、オルガンの時は、3秒位が良いでしょう、コーラスは、2.5秒位でロマンティックな大編成のオーケストラの場合は2秒位。でも、古典的なオーケストラの場合は、1.5秒位ですか、で、室内楽の場合はもう少し短く、1.3秒位。
こういった、推奨値が出てくるくらい同じクラッシック、先程の図で言いますと、これは、コンサートホール、クラシックのコンサートホールという事で、十把一からげで、ザッと、引いてある訳ですね。それが、同じクラシックのコンサートでも、これだけ違いますよ、という事が、あります。
という事は、そんなに、一義的にですね、1.8秒が良いとかですね、2秒が良いとかですね、残響時間だけからは決められない、という事ですね。で、それに、もってきてですね、部屋の大きさによる違い、これは、先程も言いましたコンサートホール、これ位の、2千席の大きな部屋だから、何秒。で、よくコンサートホールは、ワンワンいうけれど、ワンワン長いですね。で、お風呂場も長いですね。で、どちらも、長いと思うんですが、実は、お風呂場の残響時間というのは、ごくごく短いのですよね、というのは、部屋が小さいですから、先程のグラフで見ていただいたように、そういった違いがあります。
先程、言いました残響時間と、残響感の違い、残響時間は必ずしも、聞こえている間が時間でなくて、実際、聴いている耳とは違う、という事ですね。それから、残響時間の違いの弁別限と書いてありますけれど、では、どれくらい残響時間が違うと、人間に分かるかという事を、実験した研究報告があります。
これは、部屋を代えて、聴く訳にいかないので、簡便な方法ですけれど、スピーカーをサラウンドみたいに置いてですね、そこで、ワアンと出して、残響が2秒の時、2.1秒の時、それは、正確に、コントールが出来ますから、エコー装置を付けたような音を聴いたと思っていただければ、よいと思います。
それより、すこし高級な装置ですけれど、大体、10パーセント位違ってですね、その場に座ってて、スピーカーから聴いて、初めて、10パーセント位違うと、分かる、と。10パーセントと、いう事は、実は、2秒プラス、マイナス0.2秒、→1.8秒から2.2秒までは、よく分からない、という事なんですね。ですから、2秒をずっと長くしていきますと、2.2秒位になると、少し、長くなったか