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してきました。一遍に改革は出来ません、やっぱり、5年計画、10年計画、それぞれにホールの経年の劣化する部分もありますね、そういう事も視野に入れながら、やらなくてはいけない。

これは、ホール管理をするうえで、絶対必要な事ですね。と同時に、時代と共に機械類は、どんどん新しくなってきている。現実に新しいホールは、少なくても、バトンの荷重は、500kg以下という事は無いと思うのですよ。

ですけど、いままでに建てられた劇場ホールのバトン荷重は、300kg位、荷重がね。で、私達のいる小屋は、300位が普通ですから、私の所はね。そうしますと、周りが、500以上耐えられる。

最近の道具は、大型になってますので、鉄骨とか使って、そういう大型のが増えてきている、そうするとうちの小屋の許容量と余所の小屋との差が出来てきてしまう。と、ここで作ったものが、あそこには、入らない、入れられないよ、という事になってしまうと、思ったようなプログラムが組めなくなってしまう。

そういうサイズをどうやって縮めていくか、それには、どこかで、うちの小屋の許容量も変えていかなくてはいけない。しかし、それには、膨大な予算がかかる。一遍には出来ない。

そういう問題は、常にある訳です。その戦いです。でも、問題を放棄する訳にはいかない訳だから、放って置くと、ますます、悪くなる訳ですから、なんとかして、そこの所をクリアーしなくてはいけない。するように、努力しなくてはいけない。ことにうちでも自主事業をやりますから、自主事業やる以上やはり、すこしでも、使い易く、効果のあるようなホールにしたいと思いますのでね、で、こういう事は特に自主事業をやる時に、気を付けなくてはいけない事は、色々な禁止行為て、ありますよね。

ホールとして、やってもらって困る事があるにしても、自主事業の場合は目をつぶる、いいよといって、余所さまが使う時、それをダメょと言う不公平さがあっては、いけないと思います。むしろ、自主事業の時程、厳しくしなさい。自分の時、厳しくしない限り、人様に要求出来ないのです。

それを、反対をやる場合が、ままあるのですが、私はそういう考えは、取りません。自主事業の方が、むしろ、厳しく、自分の身内の時こそ、厳しく。外部にお貸しする時には、むしろ、自分の所でやる時よりも、接点を広げて、やりやすく、してあげる。其のぐらいの気持ちでちょうどいいのではないか、と。

自分の所に甘く、余所に厳しくというとね、これは。この世界、狭いですから、スタッフはどっちの仕事もやる時があるし。なんでこの時は厳しいの、なんで今度は楽なのという不公平さがあってはいけない。

舞台は一つです。たまたまどっちがつくる、作り手が違うだけで、中身そのものは、変わるものでは無いそういう事を根底において、運営をしていく事が大事だと思います。

ま、最後に、安全対策、これは色々言われています。で、私は思うんです、さっきも言ったように、原則可能という事は、それの裏の安全性を確認をしなさい。それが確認されたなら、出来るだけ、演出効果を高めるように、もっていくべきで、あると。むしろ、これは、管理者の立場を離れて、制作者の発想。

舞台というのは、新しい芸術を限りなく追求する場だよ、という事を自分達の仕事として、とらえる事、これが大事だと思う。ただ、その裏には、安全対策という事があります。

これはですね、気を付けていても事故というものは、起こり得ますよ。起こるけれども、私は、今までの経験で言えることは、よく観察していれば防げるという事です。ほとんどが人災ですよね。

ほとんどが人災です、ちょっとした気のゆるみ、或いは、ちょっとしたシステムの欠落。私は、舞台というのは同時進行する場ですし、ましてや、今までのように、その、貸し劇場のシステムでやっているとなると、時間がすごく貴重です。長い時間でなく、短い時間で勝負しなくては、いけないから。その間の短い時間の中で、舞台稽古、本番をやる訳ですよね。そうすると、時間というのは、非常に貴重になる。

すると、多少の事は無理してもやってしまう。私は、その時、大事だと思うのは、やはり、情報が混乱する事が、一番危険だと思う。だからかっての事故で、迫りから転落した事故、これもよく

 

 

 

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