物体の転倒 これまで述べたような物体が、どの程度の大きさの地震力で転倒するかを上記の式(1)から求めることができます。 地震力が図-1に示すような物体に作用すると、物体には転倒しようとする力(転倒モーメントM1)と、これに対して、自重でもって抵抗しようとする力(抵抗モーメントM2)が生じます。 このことを式で表すと次のようになります。
物体の転倒
これまで述べたような物体が、どの程度の大きさの地震力で転倒するかを上記の式(1)から求めることができます。
地震力が図-1に示すような物体に作用すると、物体には転倒しようとする力(転倒モーメントM1)と、これに対して、自重でもって抵抗しようとする力(抵抗モーメントM2)が生じます。
このことを式で表すと次のようになります。
この2つの式において、抵抗モーメントM2より転倒モーメントMlが大きくなると、物体は転倒することになります。この関係は式では、次のようになります。
この最後の式(2)から、物体が転倒するときの地震力すなわち地震の水平加速度aを求めることができます。 また、この式から物体の転倒は、その物体の重量に関係なく、縦(h)と幅(d)の寸法比(d/h)に関係するということが分かります。 転倒防止の方法 物体の転倒防止には、一般に図-2に示すような方法があります。
この最後の式(2)から、物体が転倒するときの地震力すなわち地震の水平加速度aを求めることができます。
また、この式から物体の転倒は、その物体の重量に関係なく、縦(h)と幅(d)の寸法比(d/h)に関係するということが分かります。
転倒防止の方法
物体の転倒防止には、一般に図-2に示すような方法があります。
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