働が多くて過労死とか、最近話題になりますね。それとか、役場の職員でも自殺というのがあったりする。そういう部分を管理している上の人がどういうふうに受けとめるかだと思うのです。その辺の議論も必要ではないかと思います。
○高橋(上湧別町文化センターTOM館長)助安さんもおっしゃったのですけれども、TOMに来たら一般の職員と違うので、休みは金・土にしたり日・月にしたりと、稼働日数の多い土・日はどちらか勤務する、こういう体制を制度的につくりました。
うまくいっているのはなぜかというと、社会教育課も私のセクションで、両方お互いにサポートしようということで、TOMの係長さんも社会教育課の係を兼務しているという形でやっています。
ただ、本当に人が足りないというのは声を大にしていきたいと思っています。
○深澤 今お二人の館長さんからお話を伺いましたけれども、根室さんからの問題提起については、要するに、人手が足りないということに尽きるのだろうと思います。人手が足りない部分をどうするかというと、これは人をふやすしかないのです。
人をふやすしかないのですけれども、そのときに、財政当局なり、最終的には市長さんなり町村長さんの納得を得るためには、先ほど来、事例発表の方々からお話がありましたが、ホールを利用されている住民の皆さん方のバックアップ、支援が一番決め手になるような気がいたします。
今、財務改革の時代ですから、新年度予算も文化系の予算が大変厳しくなるおそれを私どもは持っておりますけれども、そういうことに対しては、文化の仕事はまちおこし・むらづくりに非常に重大な内容を持っているということをわかっていただく、それを、私どもだけではなくて、住民の皆さんの強いアピールの中でやっていただくということが必要だろうと思います。
次の問題提起は私から。今いろいろお話を伺った中で、要するに、トータルして、ホールスタッフ、特に技術スタッフが北海道内では少ないのではないか。トータルと言っている意味は、民間の方々も含めた全体のことで申し上げるわけです。そこら辺は一体どうなのかということが一つ。
もう一つは、皆さん方には、今回、3日間の研修をやっていただきましたけれども、これだけでは充分とはいえません。こういう人材育成のための研修の機会をこれからどんな形で持っていけばいいのかを話題にしたいと思います。
○大野 照明家協会で言わせていただきますと、年一度、新人研修をやっております。東京で3日間です。
照明家協会では、舞台とテレビの両方を抱えているものですから、テレビ関係の会社に入った方にも舞台のことを知っていただく、舞台関係の会社の方にもテレビの仕事を知っていただくことが必要だろうということで、座学1日、ホール1日、スタジオ1日というスケジュールで、専門知識の基礎編と、その年に入った人が対象になっているものですから、社会人としての研修というものをやっています。
それから、中央講座と地方講座というのをやっておりまして、中央講座は、相当経験を踏んだ方がよりステップアップするための講座ということで、今のところ東京と関西でしか開かれていないのですけれども、3日間、実際に調光卓を使ったりしてやっています。
そういう協会ですけれども、月刊で「日本照明家協会雑誌」というものを出しています。協会員になりますと自動的に手に入ります。年間購読も可能ですけれども、非常に高い本でして、年間で1万5,000円します。会費が1万5,000円です。本を買いたかったら、会員になった方が得だぞという変な話ですけれども、そういう情報入手手段もあります。これを機会にお入りいただければ、私も立場が少し助かるかなと思って、ついでにお願いします。
それと、こうやって皆さんに集まっていただくというのも結構いいことだと思うのです。きのうから太田さんとか加藤さんと話をしているのですけれども、そろそろ出前をする時期ではないかという話になってきているのです。
基礎は覚えたのだけれども、自分の劇場に帰って実際どうやったらいいのかという話は結構あると思うのです。逆に、我々の方で出前に行ってやることは可能かなと。そういう面に関しては、照明家協会は社団法人という公的な立場で照明の啓蒙というのも一つの設立目的になっていますので、