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いつでも引き受ける体制は何とかとれると思います。

○太田 私からもお願いですけれども、今言った出前講座みたいなものをぜひ文化財団の方にお願いして、来たときに、我々がチームを組んでその場所に行って、いろいろ一緒にやっていくというシステムができればとてもうれしいと思うし、それこそ地域の技術力のアップということになると思います。

○加藤(日本音響家協会北海道支部)音響家協会の方は、照明家協会より、後発進ですので、会員数がまだ少ないのです。

出前の話では、とても前向きな会員の方がいらっしゃって、去年の11月にも浦河でセミナーを行いました。こういうふうに各地方でやっていきたいと思いますので、地方の皆さんにもっと会員になっていただいて、より大きな輪をつくりたい。

あくまでも協会の会員は個人という立場での入会になります。ですから、会館で会員になりたいということになりますと、そこから代表の方をピックアップしていただいて、お名前をいただければ1個人として会員になれますので、どしどし申し込んでいただきたいと思います。会員でないから電話をかけにくいとか、そういうことはありませんので、こういう団体をどんどん利用していただきたいと思います。丁寧にお教えすることができるとは思いますので遠慮なく協会へお問い合わせください。

○深澤 どうもありがとうございました。

技術研修については、毎年、関係機関が協力してこのように実施をいたしておりますけれども、今、出前というお話がありました。恐らく皆さん方からもそういうご希望があるのだろうと思いますが、例えば、こういう研修会は2日間ぐらいですから、基礎的なことの勉強はできても、現場にお帰りになって自分のところの機械をどうするかといったときに、どなたかにちょっとアドバイスをもらいたい、そういうシステムが必要だというお話が随分強く出ております。

照明家協会なり音響家協会という公的団体でそれなりの対応をする可能性がないわけではないというお話が今ございました。

あと残った問題はお金の問題です。お金の問題は、技術講座の実質的な主催者である北海道文化財団がございまして、今、副理事長さんがお見えになっていますけれども、皆さん方から強い要望があれば、また考えていただけるのではないかと思います。

○高野((財)北海道文化財団副理事長)私どもの文化財団は、このような形の舞台技術講座は今回で3度目だと思います。先ほど来お話を伺っておりまして、これから先の講座の持ち方につきましていろいろと考えていたところでございます。

先ほどお話が出ましたアドバイザーの出前型といいましょうか、その問題についてですが、皆様もご承知のように、私どもは、文化活動アドバイザーという制度を2年前から発足させておりまして、それぞれの文化ホールの皆さんからの、ホールを運営する際のアドバイスをしていただきたいというニーズについて、アドバイザーの皆さんに地元に行っていただいて、皆さんのお力になっていただくという制度が一つあります。

ただ、これはお一人にお願いしてやっていただいておりましたが、確かに、皆さんの実際のホールの運営からいいますと、何人かチームになって現地に行っていただいて、総合的なホールの運営についてアドバイスをしてもらうという制度が必要だと思って今聞いておりました。

今の段階で、私どもがどうするということをお答えするわけにはいきませんが、ただ、私の気持ちといたしましては、平成10年度に向けて、出前型アドバイザーについては財団として前向きに検討してみたい。これは、きょうコメンテーターとしてお見えになっております諸先生とも十分ご相談しなければなりませんので、それらも踏まえまして、皆さんのニーズにどういうふうにこたえられるか、これはやってみたいと思っております。

いずれにいたしましても、道内にあります60幾つの公立文化ホール、それからまた民間のホールの皆さんが地域の皆さんとともに新しい文化をつくっていくということのためには、私ども財団も、いろいろな面で皆さんと一緒になって進めていきたいと思っております。

○深澤 どうもありがとうございました。

道の公文協としても、ご支援をよろしくお願いいたしたいと思います。

それでは、予定の時間が過ぎましたので、ここで、最後のまとめと申しますか、感想でも結構ですが、助安館長さんに代表でお話をいただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

○助安 技術という面は永遠の課題だと思います。ただ、皆さん、今回、仲間が60人できたということを宝にしていただいて、困ったことがあれば、きょう受講した人たちといろいろな意見交換をしてアイデアを練っていくという場面ができると思いますので、ぜひそういう仲間の輪を結んでいただきたいと思います。

○深澤 どうもありがとうございました。

きょうの全体討論をこれで終わらせていただきたいと思います。

 

 

 

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