特に専門の方を置いてらっしゃるということではないんですね。
藤田 置いてはおりません。館長が専門家といえば専門家ですし。それから美術館の学芸員というのは、美術といっても絵だけ見てるわけではないですよね。アーティストというのは同時に作曲家である場合もあれば、演劇のポスター描いたりしたりしてるわけですから、美術以外の分野の知識が豊富じゃないと学芸員として勤まらないわけですね。ですから美術館の学芸員と意見交換をしながら最終決定をするわけです。お二人と同じように、必ず観ます。観て、まず自分がいいと思うかどうかというのが大前提としてあります。けども、ひょっとしたら私の個人的な好みが入っているかも知れないというふうには考えますので、同じ劇団を他の美術館ホールの方が呼ばれてたら、その担当者に連絡をさせて頂きまして、そちらでこの公演はどんな反応でしたかということをお聞きしまして、反応は良かったということであれば、これは間違いないということで決めたりします。
それから上映作品の解説文なんかも、ビデオとかで手に入るようであれば、観た上で作品解 説をするようにしてます。説得力が全然違うんじゃないかと思ってますんで。
土井 皆さんの所では意見を交換する企画集団みたいな方を専門的に置いてらっしゃるかどうなんでしょうか。
司会 土井さんから逆に皆様へのご質問ですが、それぞれのケースですので、ありのままおっしゃていただければありがたいと思います。
つまり、企画を練るときの誕生のさせ方、あるいは練る方々の育成ですか、それをつないでいく方法だとか。藤田さんのお話の中にも出てまいりましたけども。いかがでしょうか。
熊本県立劇場 上村 私ども、県立の劇場ということで県民の皆様の幅広いニーズにお答えしなければならないということを意識して事業構築しております。昨日、館長の鈴木からお話申し上げた文化振興推進事業、伝承芸能の支援育成であるとか人材の育成であるとかの事業の他に、大きな柱として、熊本国際青少年音楽フェスティバルという海外のアマチュアの音楽をやっている子供たちを熊本に招いて、ホームステイで二週間ほど滞在してもらいながら、県下全域にわたって音楽を中心とした交流事業を展開するというのをやっております。これは完全に自主企画です。
それから、買取の公演を中心とした鑑賞型の事業あるいはセミナー事業等の育成事業もやっております。文化振興推進事業につきましては、鈴木がかなり細かく指示を出しますので、彼をリーダーとして企画を進めて行くわけですが、他の事業につきましては、私たち職員の企画に任されてくる部分がかなり出てまいります。