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地元重視かなと思われると思うんです。そういったイメージをは払拭した上で、そろそろ地元のアーティストを起用していきたいと考えています。具体的にはお手元にお配りしている中に「水辺の情景」というチラシがあると思いますが、これは地元に住んでいる作曲家のコンサートなんですが、その作曲家の方に美術館のテーマソングを作曲頂きまして、最終的にはそれをCDにする。CDにして売り出すという作業です。他に地元に演劇センターという劇団がありますが、そこに舞台公演シリーズの一環として新作を披露して頂くのを組み込んでいます。ナンバー1からナンバー9までは国内のみならず世界各地で活躍されているようなアーティストなんですが、10回目は地元のアーテイストを同じ土俵に取り上げるという事を考えてます。

他にもいくつか挙げてますけれども、クリニックとかワークショップとかにつきましてはどちらの開館さんも積極的にやっておられると思います。私どもも必要だと思ってますので、何とかそれぞれの事業の中で工夫して付け加えていくということを考えながらやってます。高知県立美術館の特徴的な事業として映画製作というのがあります。今まで2本作りました。1本目が「HEAVEN-6-BOX」という映画で、2本目が「ちんなねえ」という映画です。1本目を作った理由はレジメに書いてますけども、展覧会の出品作品として地元の映像作家の方に映画を1本作って頂いたということです。2本目の経緯は、一昨年、「絵金展」を開きました。「絵金」というのは高知県の幕末に活躍した画家なんです。実は「絵金」の半生を描いた映画があったんです。1970年頃の「闇の中の魑魅魍魎」という作品です。もちろんその映画を上映するわけなんですが、「闇の中の魑魅魍魎」の中で「絵金」の役をされてたのが「大駱駝艦」の麿赤児さんという方でした。そこで麿赤児さんに「絵金」を踊って頂けないかという依頼をしまして、幸いにして快諾を得たんですね。しかも普通の舞台じゃ駄目だと、せっかく美術館に能舞台があるんだから能舞台を使いたい。能舞台へは裸足で上がってはいけないわけですから足袋か何か履いて踊ったんですけども。そういった公演をしてもらいました。その公演自体は高知が初演で、パリ、ローマ、神戸のアートビレッジセンターで行われましたが、私たちはそういった予定は知らなかったんで、一回かぎりと思っていたんです。一回かぎりの公演だから記録したい。同じ記録するんだったら映画にしようということで、林海象さんという、林海象さんは商業映画たくさん撮られてますんでご存じの方も多いと思いますけれども、その方にお願いをして「ちんなねえ」という映画を作りました。

結果的に1本目の映画は海外の多くの映画祭に出品されまして、ベルリン国際映画祭では受賞もしました。2本目の「ちんなねえ」も昨年の東京国際映画祭で上映して頂いたり、今年は香港国際映画祭に出品することになってます。一般の劇場でもお正月には東京でやってまして、

 

 

 

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