なりまして、これを市に返したんですけれども、企画によってはすごいことになるんかなあということを経験したわけです。逆の話ですけれども、今年倉敷の焼き物展というのを行ないました。これは学術的にもたいへん価値の高いもので、人間国宝展の倉敷版ぐらいには思ってたんですけれど、実は入場料を3百円というたいへん低い金額に設定しました。やはり金額はその事業の値打ちを決定づけてますから、宣伝をしても3百円、もうよろしいという反応がたいへんありまして、途中から上げるわけにもいきませんし、招待券もだいぶつくりましたけれど、3百円の招待券をもらっても、まあたいした企画じゃないんじゃないかという評判がたったみたいでさんざんでした。ただ企画はいい企画で、行かれた方はこれほどのものがよくできたと、これは財団で委員会をつくりましてやりあげたわけですけれども、料金の設定で失敗とはいいませんが、市民の方の判断がそういう判断をされたということで、料金設定は安ければいいというものではないという逆の事例として申し上げておきます。あと、教育委員会との関係なんですけれども、財団は教育を目的にした組織ではありませんから、確かに寄付行為は教育委員会へいくわけですけれども、事業としては教育委員会の肩代わりではありませんから、財団でもよく問題になります。人間国宝展は美術館と財団で一緒にしましたけれども、料金設定であるとか会場の使用公告の協賛をとることあたりでもめました。教育委員会としては収支の事を考えませんから。公告をとるとか、入場料を高くとることに対して抵抗がありました。それでは財団事業は成り立ちませんから、こういう問題は全国どこでも起こっている問題じゃないかと思います。
今でも美術館の会場を借りようとすれば入場料をとるんだったら使わせないという問題があったりして、時代の流れにだいぶ遅れてるんではないかと思っております。これは内輪の話ですから、倉敷だけの話ですけども。
ただ市の派遣職員というのは、私もそうなんですけども、単年度でしか物を見ない。それから会計についても単年度のことで考えてしまいますから、その辺りの弊害があると思います。例えばミュージカルなんか打ちますと、2ステージでも2000万とか3000万かかるものもあります。小劇場ですと300万とか400万でいけますから規模が違うわけです。売り上げのチケットについても違ってきますから、ミュージカルですと、当たりましたら2000万、3000万でもチケット収入が入って参ります。小劇場ですと1ステージで300万位がせいぜいです。市の財政がどういう問題があるかといいますと、今までの平均をとってくるわけです。例えば、演劇ですと5000万、6000万ですから、今年は5000万位でやってくれと。この辺りの予算の立て方というのが逆でして、そういう予算の立て方をするんでしたら財団を作る意味がないというこういう大