「天草物語」っていうオペレッタを作ってまいりました。300人の出演でした。これを私の劇場でお正月の七草に上演させました。大変な感動でございました。そしてこの300人が今、天草の島のあちこちに散って、その地域の文化活動の中心的な役割を担っているわけです。
そういうことをリードしていくのも、21世紀の文化会館の役割だと思っています。単によそから来たものを買って、そして貸館であるだけがこれからの文化会館の役割ではありません。そういう役割は私は文化会館の役割の50パーセントだと思っています。自分で働いて自分のところの文化を作ってこそ、それぞれの地域の文化会館だと思っている。じゃあそんな金をどうするか。自分のところにはあんたのところみたいに自分で働いてお金をためてくれる人なんかいませんよ。どうするか。しかし、お金を最初に考えていたら文化なんてのはできないんです。
私はいろんなことをやるときに、事務局と相談もせずに決めるんです。お金は後からどうにでもなるって考えてる。また、実際どうにでもなるんです。ですから、お金を考えてしまいますと、文化の規模は小さくなってしまうんです。ですから、夢を大きく描く。それを文化会館の職員がそれぞれに持っていかなければいかない。自分は事務なんだ、自分は照明なんだ、自分は大道具なんだ。こんなことをいってたら文化会館から文化は始まらないんです。文化会館に働いていたら、自分の役割はなんであろうともこの国のあるいはこの県の町の文化を自分が担ってるんだというそれほどまでの意識をもって働かないと、文化会館はほんとうに機能しないんだろうと思います。
びっくりしたことがあります。この中にも館長さんが沢山いらっしいますが、私の館が九州の会長館になってます。今から7、8年前に会長館になりました。私は初めて中央の理事会ってところに出ました。そうすると館長さん全部いらっしゃるんで。丁度何か中央に要求するような文書をまとめてる時だったんですね。私は初めてですから黙っておりました。そしたら事務局の方が「それではおはかりいたします。1ページめ、昨年と同じ文面でございます。ご異議ございませんか。」っていうと、皆さんが「異議なし。」というんです。「2ページ目、昨年と同じ文面でございます。ご異議ございませんか。」皆さんがまた「異議なし。」っていうんです。それまで放送局に働いておりましたから、「異議なし。」っていう会議に出たことないんです。いつも「異議あり。」ばっかりなんです(笑)。そしたら「3ページ目、昨年と同じ文面でございますが、」と、「ちょっと待ってください。去年の会議に出てきたんじゃないんです。今年の会議に出てきたんですが、それどこへ出すんですか。」ってったら「文化庁へ出すんだ。」っていうんですね。「今まで文化庁からお金がでたんですか。」っていったら、「いいえあんまり出