創立以来国際月間でございまして、ヨーロッパ、アメリカ、アジアから外国のはたち前後の若い音楽家が約300人ぐらい来ておりました。その人たちを演劇ホールの2階の席へ入ってもらいました。そして子供神楽を見てもらいました。もちろん他にもお客さんいらっしゃいます。子供神楽でありますから、あまり変化がありません。だけども、2時間半の間、この外国の音楽家たちが1人も席を立ちませんでした。しかも、はたち前後の若い音楽家です。終わってからアメリカの人たちが私のところへ参りまして「にっぽんという国はわが国の、つまりアメリカはそのころ建国まだ200年ですね。わが国の建国前から子供たちにこんなに素晴らしい芸能を伝承させてきたんですか。」
それを涙を浮かべて話をするんです。
今、盛んに国際化、国際化ってことを言います。国際化というのは、みんなが手を取り合って生活や文化のレベルを同じにしていくことです。だけどこれは東京がやることです。地方というのはそうした個性を持てば持つほど国際化が可能なんだということを知りました。地方分権とは何でしょうか。それは地方が個性をもつことです。それぞれが特徴をもつことです。そして地方分権が20世紀に入りますと直ちに施行されてくる気運にあります。直ちに直面するのが3つあります。
1つは情報公開です。情報公開においても、今の情報では地域の文化は興らない。先程申しましたように誰の検証もないです。本当にやっているのかやってないかもわからないような文化のデータで、これを情報公開したら、えらいことになってしまいます。そしてこういうものを21世紀になりましたら、文化会館が保管していかなきゃならない。地域の文化と教育は地域の人がやるんです。その中核である皆さんが、働いてらっしゃる文化会館が、そういうデータを持たなければならない。それが誤ったデータを持っていれば、その地域は永遠に誤ってしまうんです。そのためにも今からでも、お帰りなったすぐからでも、自分の地域を歩いて頂きたい。そういう時代が目の前に来てしまってるんです。そうした情報公開が1つですね。
それから2番目。今申しました文化と教育を地域が担当するということです。高知県の子供たちの教育は高知の人がやるんです。高知県の文化は高知の文化会館が中心となって作っていかなきゃならない。
もう1つは、これは地方にとっては大きな問題ですが、超高齢化社会の中で地方分権を行う。つまり、地方に活力が無くなった時に分権です。権力をもちながら活性化は難しいという相反する中で地方分権が行われる。これが大きな問題になって参ります。しかし、少なくとも文化会館がやるべき問題の一つは、地元の確実な資料を自分たちが持つというところにあるんじゃ