ウンサーだったんです(笑)。
そして、受けたらこんなやさしい試験で落ちる人間はいるのかと思うような、午前中に試験があると夕方発表なんです。それが3日位続くんです。最後に筆記試験があってこれも9時から12時までワンセットで試験があるんです。私は9時から始まったら10時に全部書いてしまったわけです。手上げて「すみません、出ていいですか。」って言ったらみんなが「ええっ。」って言うんです。東京大学の教室で試験があったんですが。それほどやさしい試験なんです。
ところが最後の口頭試問になりまして、今の面接です。そこへ来て、「何の番組が好きですか。」と言われて答えられませんでした。聞いたことないんです。「何の番組は何曜日にありますか。」これも答えられないわけです。そしたら試験官がいろんな人の名前を言うわけです。私は西洋美術史を基本にして芸術とは何かとかそれから文化とは何かとか、美とは何かとか、そういうものを研究する学問なんです。だからピカソからマチスとかそういうのは知ってるんですが、言った名前が全然わからないんです。ですから「すみません、そちらの仰った名前、全然わからないんですが。」、あとから聞いたら当時の有名なアナウンサーの名前だったんです(笑)。
私は「一人も知りません。」って言ったら「あなた何をしにきたんですか。」って「なにしにって、ここまで持ってきたのはあなたたちの責任じゃないですか。」って。口頭試問は1人20分っていうのを、2分たったら「帰っていいです。」っていわれました。これでサヨナラになったなと思ったら、偶然採用するっていう通知が来たんです。
それで私、しようがないから行きました。ところが、昔の放送局ってのはおかしなもんで、2月採用なんです。まだ学校があるじゃないですか。私は仙台でございますから仙台へ帰ったら、また通知が来ました。「先に採用内定の通知を差し上げましたが、既に新人の研修、当時は講習と申しました、始まっております。おいでになりませんが他に決まったんですか?」冗談じゃないです。その葉書持って来て「講習に出てる人がおかしいんじゃないですか。不真面目な学生じゃないですか。私は真面目だから授業に出てるんですよ。」やりとりがありまして、結局終わりの10日ぐらいしか出ませんでした。
出てったら、みんなが読みおわると「NHK、JOAK」ってんで、NHKってのは前にわかってた。「JOAKってのは何?」と聞いたら、「コールサインだ。」っていうんです。「じゃあNHKって言ったら必ずその後JOAKって言えばいいのか。」ってったら、「そうだ。」って言うから。
そして偶然ですが、新人として熊本へ赴任したんです。2年ぐらいおりました。熊本駅に着いて直ぐ放送局へ行ったら、すぐ12時前のお知らせの時間ってのがありまして。どこで大売出