ランティアですから。ボランティアでも、事故起こした時に誰が責任を持つんだというのもありますから、丹波田園交響ホールの中には、向井さんという人間がおる。その人間がしきってちゃんとやるということが、やっぱりその会館のボランティアが育っていく。うちは安い金でいこうか、ボランティアでいこうかという安易な考えでいくと、これは問題が大きく将来起こってくるんではないかなと。そやからそこに技術屋さんなりがおった時に、そういう人がメインになってボランティアを育てる。これやったらいいんですが、今のところ何か金が安ければということでどんどん行ってるんで、僕はもう一方ではそれをできるだけ提唱しようということで、あちこち話をします。
最後になりますけども、よくアーティストの会とか、劇団の会とか出掛けて行って文句を言ってるんです。というのは、みんなその人達は会館の悪口ばっかり言うんです。僕はみなそっちが悪いいうたら、なぜやねん言う、これまあちょっと委託の人がおったら具合悪いんですが、委託の人も会館の職員なんですね、本来は。だけども本来は委託の人というと、そこに入ってる人と劇団関係の人と同じなんです。僕が言ってたのは、その裏方とアーティストが仲悪い。全部会館へ言うてきはるわけですわ、悪いことをね。「おかしいな」言うて、両方から怒られるんちゃうか思うたんです。大きく言うてたら両方から、「よう言うてくれた。」言うんです。というのは、裏方さん、技術屋さんはプロ意識を持ってますから、それをやりたいと思っている。逆な意味から、裏方さんは、どう思うているかというたら、「アーティストは芸術家や、我々は技術屋や。」「ちょっと下に思うてはりまんねん。」というようなニュアンスが出てくるんです。アーティストの人は、裏方さんに対して、「なんで金払うてんのに、気使わなあかんねん。」とこうなる。「何も気使わんで、お互いにいいもの作っていってんねんから、そういうことでやってもらわないかんのんちゃうか。」言うて、「それを先に直せ、それから会館に文句言うてこい。」と、あまりにも会館に文句言いすぎるんで、私は言うてます。
外国のその組合の問題です。カンパニーにも問題がありますけども、あれなんかでも実際には日本に伝わってるのと全然違うんです。我々オペラやった時も実はそのオーケストラの人がオペラもうあと5分あったら練習が終わるのに止めてしもうたんです。「ユニオンがあるから5分オーバーできない」、いう事があったんです。そんなん絶対アメリカではないです。それこそ横暴だと僕は思うんです。やっぱりオペラいうたら統合芸術的なもので、「話し合ってそのものを進めるのが本当だと思う」という話を、あるアーテイストのところでしたら、「ああそのオーケストラつぶれますわ。」という話でした。「つぶれる言わんと、ちゃんと皆さんが注意してあげないかんのちゃうか。」という話もしたこともあるんです。
まったく言われた通りで、劇団、劇場育てるんは会館の職員であり、裏方であり、その周りを取り囲む市民であり、アーティストであるということを念頭に置いていただいて、これから、皆さんとは一緒に横のつながりを持ちながら、いろんな事を質問していただいたり、ええもの作っていただきたいなというように思います。
もう3時になりました。どうもご静聴ほんとに有り難うございました。今日で終わりやないんで、これから始まりやということでお互いに研究しあっていきたいと思うてますんで、よろしくお願い致します。どうも有り難うございました。
司会 荒起先生、どうも有り難うございました。以上をもちまして演劇に関する舞台芸術の企画と実際の演習を終わります。この後、熊本県立劇場館長 鈴木健二氏の特別公演がグリーンホールで、3時20分から始まります。あまり時間がありませんので、大変申し訳ありませんが、速やかな移動をお願い致します。
先生どうもほんとに有り難うございました。