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れはったんです。本はもう自由にやってくれはって結構です。今度は脚本家は誰にするかになります。これは若手でするんだということになりましたから、若手の職員が自分達の付き合いの中で、若手の中に演出家、脚本家おるかなということで、引っ張りあげる。プロデューサーは館の職員がやり、裏方の照明、音響、舞台は館でする。キャストについても皆で話し合って突き上げてくるというような形になったんです。

制作をしますと、かなりお金かかるんです。この時の値段を申し上げますと、ファミリーミュージカルにしましたんで安くしてあげたい。子供が1,500円で大人が2,000円にしたんです。中ホールですと、満席になっても2公演でしたから、たかだか300万円ぐらいしかない。制作は4〜500万円かかる。それやったらできるだけ安く出演者にお願いしますと、どこどこの劇団とかで話をします。そうするとその劇団の方も喜んで出てくれはるというようなことがあります。それでもプロですからなんぼか渡しますけども、この時もちょっと問題出ました。市からちょっと予算もらったんですけども、やっぱり問題起こす人間おるんです。というのは、市の職員の教育をやってる人間が、なんでメイシアターの人間だけこないしてさせてもらいまんねん。自分らの金でやったらええやないかという話で、なかなか入らなかったんです。同僚の部長がうちの職員に、あんなんやめたらどうやと誘いをかけてくるわけでね。それが良かったんです。職員がなにくそという気持ちになって、チケットを売りに行って努力して、満席になったんです。そういうな形で、本を先に選ぶ場合がありまね。

それから出演者ですが、近松劇場を毎年実施しています、先程、林与一さんの話をしましたけども、「お夏清十郎」の、清十郎は、林与一やと。又「おさん茂兵街」については、茂兵衛は藤田まことということで決めていたのですが、藤田まことさん、3年先まで日程が決まってました。そしたら藤田まことさんがあかんから止めようかじゃなくて、何か良いことないかと方向転換になりました。若い人、小劇場の人達を使うてやろうと、そしてわき役は新劇の夏目俊二だとか、関西で売れてる新劇のベテランの人を使って、おさんと茂兵衛は、小劇場の人達にしようと。あちこち見て回ったんです。悲しいかな私小劇場あんまりわかりません。わかりません言うたらちょっと語弊がありますけど。若手の職員と演出家も一緒に見て回ってもらいました。ちょっと話がそれますが、東京ではだいたい500ぐらいの劇団がありまして、大阪で200ぐらいの劇団で、小劇場みな入れましてね、全国でまあ1000の劇団があります。そこで収入になれる劇団というのは、ほんのわずかですけども、50ほど二人で見に行ってくれました。

その中でやっぱり光るものがあったのが木村緑子という今売れっこでいろいろ賞をもらっていた彼女に白羽の矢を立て、出てもらおうと。そっからまず始まるわけです。今度は男優に関

 

 

 

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