大変よく衝突をさしていただいたことがあります。
何年かしている間に段々と理解もして頂いて、はじめのうちはこんなこと言うたらおかしいんですが、私は「金払とるやないか」という気持ちで実はおったんですが、今度は「あかんなあ、使わしていただいてるなあ」逆にそういう話にならないと、なかなか話が進まないという気がいたします。例えば4時に終わって、7時に開演しようと思ったら、少なくとも6時半には、ホールを開けなければなりません。そしたら4時から6時半までのあいだが勝負です。きれいなホールの飾りが一杯あるわけで、それが終わった途端に準備にかかります。そこに花やらビラビラがいっぱい落ちてるわけで、それをきれいにして大階段を作っていこうと思うわけです。しかもあそこはPAですから反響板がないわけです。反響板を作りました。反響板といってもきれいに取りつけられたくて、吊り物やライトがいっぱい入っているわけです。カーテン類は全部上げるんですがライトは上げられないんです。だからライトとライトのlm50cmの間に6メーターの板をつくって入れる。ちょっとでもすき間があれば、またこっちで6メーターの板をバーッといく度も入れるわけです。これを吊り上げるのに4時に終わってから約1時間かかるんです。5時から後1時間半でリハーサルをするのです。
リハーサルすると言っても2時間の公演を1時間半で終わってしまわなければならないのです。その年その年によって人数は違うんですが、女性と男性、アルト、ソプラノ、テナー、バスに分けて合唱団200人を並んでいただくのです。大階段に並んだ時にきれいに並んでないとだめですので「あなたこっちよー」「あっちよ」と並べるだけで20分位かかるんです。「そこ行くのはいや」「私は高いところは怖いので下へ下ろしてください。」とか、いろいろあって、大階段にきれいに合唱団並べるだけで時間がかかってしまって、音出して練習できるのは1時間もあるか無しなんです。そういう苦労をしていよいよ始まるということで、リハーサルも十分にできないという状態で市民音楽祭をやっております。
飲み屋で「おっ、あんたあの時の方だな。」と会うようになって、「あの時なあ。舞台の横に柱の大きなものも欲しいですか。」「あっ、そしたら歌劇の公演を前の日見においで。」「そしたら吊り物をつかったら!」ということで前の日にこそっと見にいって、色々吊り物をその場に合った物を出して頂く。ということで、夜の会合でうまく出来てきたりしまして、その場、その場の舞台装置を貸していただいた。それから17回目にカルメンをしましたが「演台を出してそこでソリストに演技してもらいたいんですけど。」というようなことも注文する。「よっしゃわかった。出してみよう。」「照明も変化したいんですよ。」「照明やれ言ったって私は見ないのに出来ない。」とおっしゃる。そりゃそうですわ、こっから楽譜に全部アンバー、ブルーと書