会場が何もなってなかっても民間で中止になったとこもあります。やったとこもあります。我々の方はやろうということで約30事業実施しました、ただ1事業だけやめたんですがそれは音楽だったんです。音楽は大塚さんの方にまかせてあるんですが、これは神戸とか西宮に住んでいる方がおられまして一緒に練習をやってきた。団長はプロの人を入れましてリハーサルをやったんですが皆の生死を確認し家の確認をしてその人らを出してやろうと。これは、釜洞裕子さんというドイツに在住の日本の人なんですが、その方と一緒にやると。会場が詰まってますんで1年半ずらしました。一番問題になったんは、17日に地震があって4日後に「桂枝雀落語初笑い会」があったんですけども、これは継続は力なりで1月中にずっとやっています。その初笑い会に絶対文句出るで、「こんな地震の時に時笑ってる場合か。」ちゅうことがあったんですけども僕はやりたい。
米朝事務所から3月末までに公立館で2館取り止めの返事をもらったが、メイシアターが一番最初であるのでどうするかとの問いに、うちはやりたい。ということで返事する。ただしトップは市長ですんで、市長が止めと言うたら止めざるを得んですけど。それまでは説得をしていきたいということで。他の会館からも電話がかかってきまして、「やめた方がええでっせー」地震でギヤラなんか払わんでもいいわけなんですね。大体2割から3割客はどこでも減りました。私はそれでもやるということでしまして、やるかわりに阪神淡路へ義援金を送りたい。売り上げの2割をその中から出すと、それから枝雀さんに呼びかけてもらって義援金箱を置いて入れてもらってそれも阪神淡路へ送るということで実施しようと。
それから、こんな時だから1年間楽しみにしておられる方の権利をうばうわけにもいかん。だけども、こんな時だから見たくないいう方もおられます。そういう方にはチケット料金をお返ししようという話もして実行しました。当日の苦情処理は私と事業課長で対応する。そのかわり表はひっそりでいこうと話してあったのです。
一番火災の多かった神戸長田区の方から電話がございまして、「枝雀やるんかー」という話だったんです。僕の方で「やらしてもらいたいと思っております。」という話をしたら、「実はわし家燃えてもうてね。」いう話をしてはるんですよね。「あ、そうですか気の毒に。」と、てっきり苦情と思ったら「実はチケット買うたってんけんど、一緒に燃えてしもた。今クシヤクシャしとんねん。うさばらしに好きな枝雀さん聞いてさばさばしたいねん。何とかいけるか。」「どうぞ来て下さい。お待ちしてます。いう話をさせてもらいました。「また来られなかったら、3月末までにチケットないと申していただいたらお金は返します。」と言ったのですが、その方はやっぱり電車が動いてなかったんで来られなかったんです。