その後苦情はなかったです。2人の方が質問されました。「おれ、見たないからチケット返す。何で実施するのか。」ということだったんで、私は、やっぱり1年間こういう文化を楽しみにされる方のことも説明し長田区の話もさせてもらったんです。そしたらその人が「チケット返す、2,800円返してくれ。」2枚返して、その分を義援金箱にパッと入れて帰っていたというような事もございました。
もっと強烈な話があるんです。ザ・シンフォニーホールも一緒にネットワークを組んでおりますんで、その人に事業をやるかと聞いたら、向こうもやる。外国のオケをやっておられて、義援金の話をお互いにしながらチケット代金をも返そうということになった。そして外国のオケの本番の時に風呂敷づつみ持って来られた男性方がチケットを2枚パッと出されたんです。受け付けが「これ1枚どないされたんですか。」「誰も来えへんねん。」ということになったんですけども。「ほな、これ1枚入場料返します。」という話をしたら「いや、これ返してもろうたら困るねん。実はこの風呂敷の中に家内入とんねん。」地震で亡くなられたんですね。お骨をもってこられたんです。「こないに事業をやってもらったから、家内がこのオーケストラが見たいというてたんで、これで約束が果たせた。」というなことで、我々その時に一緒に泣いて喜んだんです。地震の時にそういうな観客もいているということです。
それから、アーティストも地震の為にものすごく癒されなくてね、トップスターの方がボランティアやってはって「わしこんなんやっててえいやろうか。」という話をされたんですが、今だからこそやって下さい。ボランティアでもいいから神戸の人にやって下さい。いうな話をさせてもらいました。
現在は、要するにバブルがはじけまして全国的にこういう大震災が起こっているような文化切り捨てとかいうのがありますけども、実際には皆で何か盛り上げていかないかん。本当は文化が一番大事なんやと。こういう不景気だからこそ文化が大事やということを訴えないかん。全国に2,000館あるわけなんですけど、会館どうし隣どおしけんかみたいな形でサバイバルみたいにしていないで、又私とこで作ったあれはおしえないとかあるんですけども、今そんないうてる場合ないんですよ。
お互いに知恵を出し合いでネットワークを組んで大阪では12館共同でクルージングコンサートをやったり、今度は藤山寛美の娘の藤山直美さんを使って、若手が今ネットワークを組んで近畿の公立会館の人達が集まって実施しようとしています。ネットワークを組む時代だと思うんですよ。人形劇では四国では香川県の大内町と組んで全国規模のネットワークもあるし、財団は財団でやるべきことがありますんで、会館だけじゃなしに、大阪湾のクルージングコンサ