ということで清十郎に、林与一に出演して頂きたいと思い入れがありましたんで、林与一さんにお願いに上がりました。
この芝居でケイコから公演を含めると約1ケ月間拘束するんですが、民間劇場で1ケ月間出ますと大体、1,000万円から2,000万円のギャラになります。マンションを借りないきませんが、だいたい1ケ月間70万円ぐらいの所を借りないかんということでしたが、予算がありませんので、その時で200万円ぐらい。最後の打ち上げパーティで林与一さんから、ギャラは2割しかもらってないけども芝居は100%やらしてもらったと言うていただいて良かったんです。そんだけギャラを下げて頂いても3公演とか4公演ですので、全国でやっていただきますとそれだけ制作が安くなくなっていけるんですが、それで600万円ぐらい赤字を出してしまったのです。
だけども、実際には、始めの頃なんですが、決算委員会に呼ばれまして、今年全体で赤字なんぼや。それから近松で赤字なんぼやということがありましたけども、私は赤字は出しておりません。持ち出し額はありますと。全部黒字ですという話をしてます。それはどういうことかと言いますと、付加価値だとかそういう他の面での話が全然出てないんです。メイシアターで1年間60万人程来館者があるんですが、そうしますとここで煙草も買いますしその辺で買いますし電車も使ってくれます。そういう税金が入ってくるわけなんです。そんなん全然計算されてない。それはプラスアルファあるけども、コンセプト作りにもよるんですがきっかけ作りだとか出来るだけ話題性を作るということになりますと、新聞記事になります。今の近松劇場でもそうなんですが、大体3、4段切り抜きの記事にしてもらいました。広告に出しますと1社辺り200万ぐらいかかります。だいたい4紙から5紙書いて頂きます。実際に記事になった方が小さくてもすごい効果があるわけなんです。それを計算しまして逆算しますと、テレビでも放映されましたし2,000万円ぐらい黒字になってますというような話をさせてもらいました。自主事業につきましては市からは一銭もいただいておりません。管理運営費はありますけど。ただ、自主事業に一銭もいただかずにやろうと思ったら、どうしても儲かるものしか出来ない。儲かるもんは大阪市内で民間がやっているのにそれにのっかることは出来ませんので、自主事業でレストランをやったり他のいろんな企業と話をして広告をいただいたりしています。
だけども文化振興というのは安ければ見ていただけるということになりますので、同じものをやってもメイシアターが1,400席、フェスティバルホールが2,800席ですので、フェステイバルホールで1万円取られますとメイシアターでは2万円取らんと採算が合いません。演劇なんかやりますと中ホールが500席ですので、ドラマシアターが800席から1,000席ありますから又半分です。向こうで7,000円取られたら14,000円とらなあかん。こうしますと全然採算が取れない。