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劇場パート?Vで「心中天の網島」をやりたいということで、治平に郷ひろみさんを予定にしまして会いにいきました。郷さんはちょうど結婚してニューヨークへいくとかあったんですが、それで郷さんが出来ないで「心中天の網島」と「心中宵庚申」の近松門左衛門の作品を縦糸と横糸にして台本を書いてもろらっていたのです。心中宵庚申のおさんに鳩笛真希さんに出演してもらおうと思い、これも宝塚出身の方がいいだろうということで新歌舞伎座で藤間紫さんの芝居に出ておられたんで、そこへも挨拶にまいりました。その時それでOKだったんですが、郷ひろみさんがあかんので誰にしようかなということで話をしてたんですが、ちょうどその時に、帰りしなに同じ宝塚出身で徳島の出身で元トップスターだった瀬戸内美八さんという方がおられました。演出家と一緒に会いに行きそこで話ししようかということになりまして、話をしますとこの方が治平にピッタリということになりまして、治平の役をお願いしました。そうしますと、瀬戸内美八さんが、当時宝塚の専科にまだおられたあのベルサイユの薔薇で一世風靡された後だったんですが、榛名由梨に一緒に出てもらおうかということになりました。話をしていただいてOKになった。全部女性ばっかりのミュージカルになり、宝塚調でないものを作ってほしい。音楽は吹田で歌謡曲を作っている方にお願いし、それから、出来たらシャンソンもうちでいろいろやってもらっている出口美保さんに出演してもらい、女性ばっかりのミュージカルになったんですね。ちょっと宝塚っぽくなったんですけども、これは実は評判になりまして、4公演しかやりません。それを東京や九州からも見にきていただいた。その中でお客さんを入れる為に宝塚の人を使ったというのはありますけれども。たまたま、阪急電鉄の小林公平社長が歌劇団の代表もしてましたんで見に来ていただきまして、その時に「すごいことやってるなあ、公立の会館がこんなことできるのに、なんで宝塚でできへんのや。」という話があったらしいんです。それを向こうの重役から聞きました。嬉しいなと思ったんですが、その芝居が同じようなメンバーで東宝でやられました。これも先駆的になったかなあというなことになってます。ただし、これそんだけの金額を使ってますので凄い赤字がでるんです。経費の問題があるんですが。私は「文化には、赤字がない。」ということで言うております。

近松劇場を12年間続けてきておりますけども途中で議会でも問題になりまして、近松劇場やめたら文化振興事業団の経営がもっとうまいこといってんのにということでございまして、一応近松劇場では黒字やと言うようにしています。これはどういうことかと言いますと、実際に入場料収入で制作費をペイしようと考えますと、去年はだいたいトントンでいったんです。今年はどうなりますかね。今年は120〜130万円の持ち出しになるかもわかりませんけども、新聞記事等の付加価値を考えるとすごい黒字になる。近松劇場パート4で、「お夏清十郎」をやろう

 

 

 

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