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をもたないかんいうことだったもんですから、近松門左衛門の作品を歌舞伎だとか文楽だとか蜷川さんがやったりいろいろなことがありますが、この近松作品を一から自分達の手で製作を始めでやろうということにしました。その中にチラシも入っておりますが、今年2月の前半に近松劇場の12回目をむかえます。文化というのもそうなんですが、段々やっていって変わっていくということでございます。

そこで近松劇場の話をしますと、今度12回目ですが、オープン記念事業で第一回の近松劇場を実施しました。あの蜷川さんがよくつかっている嵐徳三郎が主役でお願いしました。これは歌舞伎の俳優さんなんですが、王女メディアをやったり海外に進出しておられますけれども、その方が吹田に住んでおられましたんで、直接徳三郎さんに話をしまして第一回の近松劇場「傾城酒呑童子」に出演を依頼した。それから女優はやはり吹田という土地柄、関西国ですので、宝塚のOG真帆しぶきさんと、それから関西のNHKドラマの「あまからしゃん」に出ている人達紅萬子さんと何人かに出てもらってやりました。満席になったんですが、ミュージカルをやりました。その時に、嵐徳三郎さんは歌舞伎俳優だったんで松竹に属してたんです。で、松竹の方から何か漏れ聞きますと「吹田はえらいえげつないとこやなあ。うちの俳優勝手につかいよる。」いうような話がございました。これは民間人がそういうことをしますと、実際にそこには出演できないというようなことですけども、たまたま役所の職員であったものですから、松竹に菓子折りーつもって挨拶にいきました。「えらいすみません。あのあんたとこの俳優さん勝手につかいまして。」言ったら、「いやいや、結構です。公立館でやってもろうたら一番いいです。」というようなことで心よく出演してもらいました。これもポリシーやテーゼにつながっていくんです。中ホール500席で3日間やったんですが、満席だったんです。サンケイ新聞の方が見ておられて、社説の欄に提言ということで出ました。メイシアターオープンの記念に見に行ったけども、ほとんどが女性だった。男性がいてない。女が島に行ったみたいだと。できたら男性も見れる男性の芝居をつくってくれへんかなという提言があったわけです。

我々そんな思いじゃなしに、子供から老人まで男性も女性も皆に来ていただきたい。そういうことでやっているんですが。お客さんは女性の方が多いわけなんです。回答してくれということだったんで、回答したのは、女性が男性を連れてきてほしいというようなかたちで書かせてもらいました。というのは、男性の催しものは何をしたらえいのか、やっぱり女性について男性が行くべきなんですよ。私もそうなんですが芝居見ているんやったら酒一杯飲む、というようなことにもなりますけども、酒一杯やめたら演劇一つ見れるわけなんです。月2回やめたら、クラシックと演劇が見れると、いうようなことでございます。そういう文化を作りたい。

 

 

 

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