せない。その辺難しい問題がありまして、その間を我々は取っていこうすると、ちょっとファジーになるんですが、ある時は厳しくいかないかんけれどもある時はゆるやかにいかないかん。
条例を決めますとどうしても条例規則が優先します。コンセプトだとかポリシーだとか、テーゼを作る時にどんな形でいこうかなということでした。まず、考えましたのは、私共は財団(公益法人)なんですが、こういう文化に携わるには前例主義を破っていこうというのを考えました。ここはどうなっているか分かりませんが、緞帳に寄付を受けて企業名前があがってますね。これは、冠と一緒なんです、建物の冠なんです。それは許して事業の広告をとったらあかん。教育委員会だったら冠事業はあかんというふうになるんですわ。緞帳について聞いてみますと、どこどこの会館が前にやっているからこれは良いということになるわけです。前例があるということです。だったら前例主義を破っていこうじゃないか、又自分達の手で前例を作っていこうということで、我々は三無主義でいこうということでやらしてもらいました。これは「無理・無茶・無鉄砲」、何でもやるんだと。犯罪だけはやりませんが。でやっていこうという感じでございました。
管理運営をやっていくには、自主事業をやっていかないかん。本当は理論的にずっと話をしていくと良いのですが、あちこち飛びますけど、実際はパッケージのものの事業をすぐ買ってきます。パッケージものを買って市民に提供するということは、それだけでも重要なことだけども、その職員にとつては何も実績として残らないように思います。要するに制作者と話をして、そして来てもろうて、チケットを売って、そして催し物当日は表方に行って、館長さんが主役の人に挨拶に行くというようなことで終わってしまう。事業としての経緯は、何も残らないのです。
本当はいろいろなことで、自治体の悪口をあちこち聞くんです。私はこのような講演等で全国を回らしてもらっていると、いろんな職員とお会いしますけど一生懸命やってやっておられる方いっぱいいます。
自治体職員がプロデュースをするのにもってこいと言うのが私の理論なんです。本来アートマネージメントというのは、プロデューサーと、コーディネーターとそれから人との接触、それがうまくいっているのが市民との窓口も持っている自治体職員だと。それをうまく事業に生かせばうまくいくんじゃないかと思っているんですが、全部そういういいところをプロダクションだとか、プロモーターに任せてしまっているんです。そうやなしに自分から進んでプロデューサーに入っていくというな形を取る必要があるのです。