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紀歌舞伎組という若手の人たちの公演の脚本を書くといったようなこともあります。ですからこういう交流が行われているということが、演劇の可能性を非常に広げていることだと思いますので、今は非常に面白い時代だと思います。

ところがですね、今までお話してきたことがどうしても東京一極集中と言いますか、東京中心に集まっちゃってるものですから、それはいけないっていうので、今ようやく地元で何かを作るとかっていうふうなことで、いろんな活動が行われています。ですが、各地域の方々が舞台をちゃんと見て、それで何かをつくるってんだったらいんですけど、地元発信ということばかり言いますと、やっぱりまだほんとに面白いものに出会ってない時に地元で無理に作ろうとしても、これまたお客さんもまだ面白いものをみてないっていうので、ちょっとこれも難しいところもあると思います。ただ、そういう流れがあって動きがあるというのはとてもいいことだと思います。いろんなホールで自主事業をやられるという時に何をやったらいいかという相談をよく受けます。その地元で作りあげるということももちろんいいんですけれども、ほんとに面白いものを見つけて、これは面白いんだってのをみなさんがご紹介されるようなところから入ったほうがいいと思います。

最後になりますけれども、演劇ってのはほんとに生物なもんですから、その時、その場所にいた人しか味わえないんです。それを皆さんがたまたまこういう話を聞いて理解して、頭だけで理解するんじゃなくて、なるべくだったら機会をみつけて何本か見て頂くと嬉しいですね。ですが、どうしてもつまんないものが多いと思うんですよ。でも、それらも含めて体験して頂いて。ただ、その中にキラッと輝くのに出会ってしまうと、今度その良かったものをもう一回、あの感覚をというので、ちゃんと劇場に通う習慣ってのが出来てくると思うんですね。そうなるとその人はもう立派な観客なので、あまり自分は素人なのでとかって言い方は、なさらない方がいいと思います。自分が初めて観て、感動したりこれは面白いなって思ったものは、かなり本当です。頭であれがいいって聞いたからというよりは、自分で体験して、体感するっていうんですか、その方が絶対にそれは身になるってことです。みなさん先程ご覧になってない方もかなりいらっしゃいましたので、どんなものでも何か得るとこがあると思いますし、その中で比較の対象として次に何かを観たときにこうだとか話し合われたりして、やっぱり演劇の魅力というのを知って頂きたいなと思います。

かなりとりとめもなく少し延びましたけれども、もし何かご質問とかありましたら、明日交流会もありますので、どんどん質問して頂きたいと思います。どうも今日はありがとうございました。

司会 杉浦先生・土井先生ありがとうございました。

以上で本日の日程を終了いたします。

 

 

 

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