ていますと、はっきり申し上げて全然時間が足りませんので、簡単なレジメのようなものを作ってみました。時代の流れを縦の流れとしますと、それぞれの時代で特に目立ったものがあります。それを横軸として、こう結びますと縦軸と横軸の間にその時にそれが盛んであったっていうのが浮かんできます。演劇は時代と世相と非常に密接に結びついていますので、そういう分け方をすると分かりやすいかなと思って書いてみました。
これだけじゃなくてそれぞれ独自にその一つのジャンルはずっと移り変わりをしていますので、ここに書き落としたのもあるので後でまたご説明します。
というわけで、いろいろ様々なものが有りすぎるために、演劇とは何だろう、というといろんな人がいろんなことを答えます。じゃあ実際に今どういうものがあるのかっていう話をしても、これもまた色々ありますので、今こういう分け方をして流れに従って簡単にお話してみたいと思います。
最初、新劇の時代というふうに大胆にくくっちゃったんですけれども、いわゆる戦争中というのは、そういう芸術がかなり抑圧、弾圧などされました。その中でもっとも強く抑えられたものが、新劇の色々な劇団だったんですね。その反動といっては何ですけれども、戦争直後、日本の戦後民主主義というものが謳歌される時代になりますと、その新劇の人たちが非常に盛んな活動を再開します。もちろん新劇はここでできたわけではなくて、いわゆる築地小劇場の昔からあるわけですけれども。その頃に文学座、俳優座、民芸といういわゆる三大劇団というのが大変人気を得ます。その中の役者さん、演出家、その他ていうところからずっと今も、まさに伝統芸能ではありませんが、伝統的に続いている劇団は今挙げた以外にも、またその後に出来たものもありますが、一つの大きい流れとして昭和二十年代といいますか、そのあたりに盛んになります。
もはや戦後ではないといわれた昭和三十年頃から、その時はまだ新劇全盛なんですが、その後に世の中が段々安定してきますと新劇自体も組織の体質がかなり企業化してくるといいますか、そういうふうになっていきます。そこで、今までの既成のものを打ち破ろうじゃないかという動きが起こります。アンチというような姿勢で、まず、劇団から脱退する方向から始まるんですけど、これがそこに書きましたアンチ新劇の時代ということです。これは、いわゆる既成のそういうものに対して反対するというようなエネルギーが非常に沸き上がりまして、世の中の動きでいいますといわゆる学生運動やらそういうものが非常に激しい時代、激動の時代といってもいいんですが、それと非常に呼応しています。今までの劇団の中でやってた人がそこを辞めて新しい何かを自分たちの手で作ろうと、そういう組織的になってしまったところを打