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か小唄とか端唄とか、そういうものが派生してきているということでございます。

それから、地唄筝曲ですけども、今申し上げましたように三味線と関係あるんですけども、筝曲のそう、これはたけかんむりに争うと書いて筝曲、これはお琴のことですね。もうひとつあの王様の王を二つ横に並べて書いて下に今という字を書く琴、琴というのもありますね。現在でもその琴と筝が混同して使われている場合が多いんですけども、どちらでもいいといえばいいかも知れませんが、現在ではこの筝の方をいう場合が殆どであり、琴というのは実は違った形態の楽器であるということをちょっと申し添えたいと思います。

地唄、これはご存じのように上方、京都ですね。京でうたわれていた地元の唄ということでございますが、これはもともと三味線の伴奏でうたわれていた。これが後になりまして、こと、筝が加わって新しい形の音楽になってきた。それ以後地唄と筝がつきものになったということでございまして、名前の方も両方くっつけて、地唄筝曲というような形の音楽が一つそこに出来上がった。

その他に小さいものもありますけども、一番私どもが目にする、目にするというのもおかしいんですけども、耳にはなかなかできないんですが、尺八という音楽がございます。これも昔から、いわゆる禅宗の一派でございました普化宗といいますか、普化僧が托鉢をして布施を受けるような時にお経のかわりに尺八を吹いたと、いうよりも尺八を使って宜しいという政府の許可のもとに、尺八で托鉢をしたというようなことがございました。従いまして明治になるまでは尺八は虚無僧ですよね普化僧は。普化僧以外の民間人は使っちゃいけないと、いうようなことでございましたけども、やっと明治になりましてから民間の方も使ってよろしいということなったので、そこで色々な発展がされてきた。これももちろん合奏楽器としても使いますし、独奏楽器としても使われる。いずれにしても純粋な芸術音楽というふうにいえると思うわけでございます。

それから三つめの括りでございますが、これは民謡、神楽と書いてございますが、もう一つあげようとすれば、童歌(わらべうた)などもここに入ると思うんですね。

民謡、童歌、神楽とこういうふうに並べますと大体見当がついてまいりますが、これはいずれも民俗音楽として伝承されてきたものということになります。民俗音楽というのは、どういうことをいうかといいますと、その民族の基礎部分を形成している民ですね、民衆、こういうところから自然に生まれ出て伝承されてきた、という音楽のことを一般的には民俗音楽、或いは民俗芸能といっております。いずれにしても民謡は当然そうでございましょうし、神楽にしてもそれぞれ地元のお社などを中心にその土地、土地で独特の味をつけながら発展してきたと

 

 

 

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