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たいと思います。

お手元のレジメにもお書きしましたけども、我々を取り囲む音楽、これを日本の音楽と、それから外国の音楽の二つのジャンルに分けてみた次第です。まず、日本の音楽からまいりたいんですけども、日本の音楽として伝統音楽、それからそれ以外に分けてみました。また、伝統音楽のほうを三つの黒ポチで分けてございますが、最初の方のポチの方が雅楽、能、狂言、歌舞伎、文楽等となっておりますが、並べてご覧頂きますとなるほどと思われると思うんですけども、いずれも伝統音楽ではありますけれども、音楽単独で成立している音楽ではなくて、それぞれ別の分野の芸術と結びついて一つの芸術になっています。例えば雅楽にしましても舞楽と踊りと一緒になってる。能もやはり同じく舞いと一緒になってる。それから狂言はこれも能と同じ起源でございますが、滑稽味のある芝居と、いうような分かれ方をしておりますけども、演技的な要素と結びついている。それから歌舞伎につきましては皆様よくご存じだと思いますけども、音楽と舞踊と演劇の三つの要素が結びついたものであるというふうにいわれております。

それから文楽については、人形浄瑠璃というふうにも言われます通りに、浄瑠璃という音楽と人形芝居が融合して独特の芸術を造りだしている。いずれにしても、音楽単独ではなくていわば総合芸術という分野に属しているものでございます。これも今、なかなか生の形で我々が接することができないというきらいがございますのが残念でございます。

その次の区切りですけれどもこれが、琵琶楽、ちよっと付け加えていただきたいんですが、その後に私一つ大きなものを抜かしてしまいました。三味線音楽、というのがそこに入ってくるべきでございます。それから地唄、筝曲、尺八等と並べてご覧頂きますと、なるほどと思われるんだと思いますが、これは先程の総合芸術ではなくて、純粋音楽芸術とでも申し上げましたらよろしいでしょうか。その楽器だけで成立している音楽芸術ということでございます。琵琶にしましても最初はいわゆる盲僧と申しますか、目の不自由なお坊さん方が弾いてらっしゃったのが、やがて平家物語を弾くようになったというところで民間の方に広がってきたわけです。それからさらに時を経て、例えば薩摩枇琵とかまた明治になって筑前琵琶とか、そういうふうに分かれて現存しているというようなことがございます。

それから、三味線音楽。これは今でも非常にいろんな面で活躍している三味線の音楽ですけども、大きく分けまして、唄ものあるいは唄いものと申しますか、そういう系統と、かたりものの系統に分かれて発達してきた。唄ものにつきましては、純粋三味線音楽の一番の元と申しますか三味線組み唄というのがございますし、あとは地唄のジャンルですね。それから俗曲と

 

 

 

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