卜があると思っています。プロデューサーにもし感性、資質、才能の如何とかということを取り上げるならば、要は「何が発案できるか」ということではないかと思います。
もちろん我々ドラマシティの場合でも、企画会議というものがございます。
社長以下幹部がそろいまして、我々何人かいるプロデューサーがそれぞれの企画を提案して、それをプロデューサーが説明をしてこれをやるべし、これをやればこういうメリットがある、あるいは、その一見儲からないようなハイリスクなものでも、これをやることによってドラマシティのグレードが上がりますよと、企画会議でまずOKをもらってそれの実施に取り組みます。
もちろんドラマシティが自主企画をするというケースが年間何回かございまして、それはドラマシティだけで単独でやれる場合と、東京の同じような規模の劇場と手を組んで、共同制作といいましょうか、東京の方がどうしても観客動員の効率がいいものですから、東京が20回なら大阪は15回だとか、比率配分をして制作費を分け合いながら実施していくケースもあるんです。その原初の発案は私がしたというようなものが何本かございます。ドラマシティも昨年の11月で、開場5周年を迎えさせていただきましたが、5年経ってようやく劇場としては物心がついたところなんですが、そういうことが何回かございまして今日に至っております。
いい企画が浮かびましてもすぐに立ち上がれない場合もあります。もちろん経済的なことが殆どでございますから、予算の確保やスポンサーの選択、あるいはそういうものへのアプローチ、いろんな問題があります。いくら無い知恵をしぼっていい企画を立ち上げようとしましても、10本のうち2本ぐらいしか実際問題としては日の目を見ないかなというのが現状なんです。
要は何を考えるか、どういう作品を選んでくるのか。ミュージカルをやると言っても、外国のミュージカルの上演権を取得して翻訳をさせて日本人のキャストでやるのか。あるいは日本人の書いたベストセラーを劇化して、日本人の作曲家でオリジナルを作るのか。それはいろいろのケースがありますけれども、要はそのための個人の考え方がいかに重要かというのが、プロデューサーの大きな要素でございます。
お手元のレジメを読んでいただければいいことなんですけども、わたくしがいつも一例としてひくのは、わたくしらは「しこさん、しこさん」と言ってたんですが、吉田史子さんという女性でフリーのプロデューサーが出てきた頃、これからの演劇はプロデューサーの時代だ、プロデューサー・システムの時代である、というようなことを言われた時代が始まったと思いま